タツノオトシゴが大好きで

辰年の年賀状の絵はいつもタツノオトシゴ

タツノオトシゴは
姿もユニークだけど生態もユニーク

 

いつもふわふわ漂っていて
自分からは餌を求めに行かないから
口の前にスポイトで生餌を落してあげる。
そうすると
あの細長い口をストローみたいに使って
スーッと吸いこむ。

警戒心もなく
いつものんびり「棚から牡丹餅」派

そんなタツノオトシゴに新年を託したかったけど
今年はどうやら竜が暴れているようだ
まだ1か月も経っていないのに
大災害、大事故が立て続けにおきた。

そんな中での
SLIMの月面着陸のニュースは

久しぶりの明るいニュースで嬉しかった。

2018年ごろだったか
文部科学省がSTEAM教育に対する取り組みを発表した。
AIやIOTが普及する時代で活躍する人材を育てるため、ということだが
具体的には科目の枠を横断して考える力とか

新しい視点で課題を探して解決に導く力を育てるということらしい。

STEAM教育の講座を企画するボランティアをしているが
その中で昔と違うなと感じることがある。
子供達が五感を使った経験をする機会が減ったということ。

体感を通して考えた自分の言葉が少ないと感じる。

誰もがパソコンやらスマホを操る今の時代
検索すれば簡単に解説やら答えが得られるし、
直感で使えるOSのおかげで
手軽にシミュレーションして結果がわかる。

でも、時間をかけ実際に手や頭を使ってみれば
物理法則をまだ知らなくても
例えば、紙飛行機をどうやったら長い距離飛ばせるかとか
そういうことを自分なりに試行錯誤していると
空気の流れや手から離れて飛び出す力を体感できる。
このような体験から

様々な視点で考える事や
科学技術への関心や学習に繋がるのではないだろうか。

社会にはすぐには答えがでないことが多い。
先が見えなければ不安になる。

そこを耐えて

熟慮して
なんども挑戦していくこと

つまり
ネガティブ・ケイパビリティ
がないと
理解が浅くなり
見えない物への想像力が乏しくなって
寛容でいられなくなる。


そうすると
新しい視点で見ることも
広い視野をもつこともできないだろう。

  
今回の月面着陸で

SLIMがいるのはあの辺りかな
と、外に出て月を眺めて
ワクワクする子が増えるだろう。
そう思うと嬉しくなる。
-------------------------------


  

公園の梅は三分咲き。
まだ風が冷たいけど
メジロが蜜を求めて集まってました。
  


-------------------------------
泉屋博古館東京で開催中の企画展
「うるしとともに くらしのなかの漆芸美」

では、能登半島地震で甚大な被害を受けた

重要無形文化財「輪島塗」の工房への指定寄付ができた。

 

素晴らしい漆器文化の継承のためにも

伝統文化の復興を願っています。