師走の景色に彩を添えてくれる山茶花

あちらこちらで咲き始めた。

 

でも師走とは思えない暖かさで

びっくりしてるだろうな・・

 

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ドキュメンタリー映画

「マルセルマルソー 沈黙のアート」

を観てきました。

この映画を観て

彼が演じるBIPが

どのようにして生まれたのか

作られた背景がわかった。

 

マルソーは、フランス生まれ

父親はユダヤ人で

ゲシュタボに捕えられ

アイシュヴィッツで亡くなった。

 

彼は若い頃、レジスタンス運動に身を捧げ

自分と同じように孤児院に隠れていたユダヤ人の子供300人余りをスイスに脱出させた。

脱出の際、決して言葉を発しないようにと子供達に伝えたそうだ。

 

「沈黙」は危険な状況下で身を守る武器になることを教えたのだと思う。

 

BIPは白塗りの顔で言葉を発しない

男性でも女性でもない

どの民族にも属さない

キャラクター

 

パントマイムで人間だけでなく

木にも鳥にも岩にもなる

 

彼は敢えてアイデンディティをなくし

彼を悲しませた民族主義や拘束に

「沈黙」で抵抗したのだろう。

 

「人は笑うと涙を流す。

それはどの国の人も同じ。

感情は世界中の誰もが持っているもの。」

と語っていたのが印象的だった。

 

映画では

彼がパントマイムを沈黙の芸術にした

と謳っている。

確かにそれは彼の功績で

経済原理ではそういう言い方になるのだろう。

 

でも、私が彼の生い立ちを知って思ったことは

 

BIPは言葉や物で飾らないから

人が見てくれなけば気づかれない。

BIPは賞賛されたくないのではないか。

芸術って

観た人が考えて感じる

ものだと思うから。

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野菊はたくましくいなあ。

手間暇かけなくても、毎年可憐な花を咲かせる。

 

危うく踏みそうになるくらい目立たないけど

気づいたときの嬉しさで

笑顔になって心が和みます。

今年もありがとう。