ハナミズキの実をせっせと食べにくる

ヒヨドリ
くちばしで器用に口の中へポイっと入れて

丸のみ。
食べ過ぎ!と言ったところで、彼らにとっては餌台においてくれる餌と同じだから仕方ない。

この都会で生きていくために・・

 

毎年、紅葉するまでには全部彼らに食べられてしまうのだ。

 

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昨日のNHKスペシャル
「OSO18 "怪物ヒグマ"最期の謎」
見応えのある番組だった

”すでにOSO18が仕留められていた”というニュースを聞いた時
私もちょっと腑に落ちなくて
なぜ体が大きく強くて賢いOSO18があっけない最期をとげたのか
その経緯を知りたいと思っていた。

スタッフの執念さえ感じられる調査と
ハンターの方たちの経験やクマの専門家のお話から

人の生活のために作り変えられた環境によってヒグマが肉の味を覚えてしまい
偏食になって衰弱したのではないかと考えられると。

そしてOSO18の肉と聞き、群がり楽しんで食べる人間。
編集の仕方だと思うけど
申し訳ないが
千と千尋の神隠しで千尋の両親が食事して豚になるシーンを思い出してしまった。

もちろん肉を食べる事が悪いのではない。
だけど、牛の敵を取ったかのようにOSO18の肉を食べている光景は
なんだか
人間の業の深さを感じてしまうのだ。

そもそも”良い”とか”悪い”クマなんていなくて
人間が作った環境で
OSO18は人間に恐怖を与えるクマに変貌してしまったということ。
そしてこのままでは第2、第3のOSO18が現れるかもしれない。

野生動物と人間社会の関わり方について深く考えさせられた番組だった。
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野生の黒クマとグリズリーを見たことがある。

ヨセミテ国立公園とイエローストーン国立公園で
いずれも近くにいた観光客が「ベアー!ベアー!」といっていたから気づいた。

黒クマは座り込んでムシャムシャ赤い木の実を食べていた。
それをビデオを撮っていた人が夢中になってどんどん近づいていたら
どこからともなく現れた公園レンジャーに「それ以上近づくな!」と注意された。
でも、立ち退けとも言われず、一定以上の距離を保っていれば、クマが移動するまで観察させてもらえた。

グリズリーはレストランの中からだったけど、その大きさに足が震えた。
みんなで大声で歌を歌いながら2重フェンスがある宿泊施設まで帰った。

出会いがしらだったらと思うと、今でもゾッとする。

国立公園内はどこもかしこも、しつこいくらいにクマへの注意事項が書かれていて
食べ物を持ち歩いたり、見せることはもちろん禁止で
ゴミ箱はすべて匂いが漏れない、重くて頑丈なものだった。

レンジャーの人数はとても多く

とてつもなく広大な国立公園なのに
野生動物と人間の距離を保つためレンジャーが常に監視していた。
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野生動物と人間(と家畜)との距離
これをどう保つのか。

狭い日本では難しい問題だけど、取り組まなければ同じ被害が繰り返される。

知床へ旅行した時は、ハイキングを予定していたコースが封鎖されていた。
前日に男性が行方不明になっていてクマに襲われた可能性があるということだった。
だけどコースの入り口には綱が一本繋いであるだけ。
観光客を呼びたい側からすれば
クマの被害について声を大にして言いたくないかもしれないが、事故がおきてからでは遅い。

北海道に旅行する度に感じるけど
あの素晴らしい自然環境と人間社会が共存していくための対策を自治体に任せるのではなく、国も担ってほしい。
冬に線路で雪まみれになって作業するJRの方たちを見かけると、特に強く感じる。
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だいぶ涼しくなってコスモスが咲き始めた。
アメジストセージとコスモスの組み合わせは
私の好きな秋のコーディネート


窓を開けるとキンモクセイの香りが漂ってくる。
キンモクセイは甘いくてよい香りだけど
少し切ない香りかな・・