庭の花水木の実が赤くなった。
日差しが強くなければ過ごしやすい。

 

暑くて行くのを引き延ばしていた展覧会がたまっていたので、週末は2か所をはしごした。国立西洋美術館と藝術大学美術館。

休館していた国立西洋美術館がリニューアルオープンし、ル・コルビュジェの本来の設計通りに前庭が復元された。
フェンスにあった植栽がなくなって開放的になり、床の目地も目立つようになって引き締まった。

ル・コルビュジェが設計したこの建物は昔からお気に入り。
特に宙に浮いた感じや、でしゃばらない階段とバルコニーが素敵。
中庭も落ち着いていて、中庭を眺めながらランチができる。

(↓国立西洋美術館パンフレットの写真)


現在リニューアルオープン記念で企画展をやっているが、
興味があったのは、その企画展の音声ガイドのBGMが
福間洸太郎さんが演奏したピアノ曲になっていること。

私は福間洸太郎さんの演奏が好きで
最近は「バッハ トランスクリプション」(CD)をよく聴いている。

実を言うと最近のクラシックコンサートはプログラムがつまらないなと感じていた。
大きな箱で開催されるコンサートは、できるだけたくさんの人に来てもらうため、よく知られている人気曲で組まれることが多いから仕方がないのだが。

福間洸太郎さんはYoutubeで、一般的でない曲をご自分や他のピアニストさんが弾く「Rare Piano Music」という企画を続けている。
私はクラシックをYoutubeで聴くことはほとんどなかったが、おかげで素敵な曲を知ることができてうれしい。

で、その音声ガイドだが
福間洸太郎さんが、「最初に絵を観て、それから絵を観ながら曲を聴くといいですよ」と言っていたとおりで、最初から曲を聴きながら絵を観ると思い切り曲の世界にもっていかれる。
どちらかというと好みでなくてさっと通りすぎそうな絵も、まるでアニメのオープニングのようになって、これから壮大なドラマが始まりそうになった。
曲はさすがに最後まで聴かせてもらえないが、なかなか面白い体験だった。

それにしても美術館のはしごはやめた方がいいw
さすがに疲れた。

藝術大学美術館は近々もう一回行こうと思っている。