昨日の続き。うまくいかないことについて考えていました。
前編
https://ameblo.jp/airdream-monarch/entry-12608515512.html
私がトルコ航空にいた時代に知り合った仲間は敬虔なイスラム教徒のCAが多くいました。
なんといってもトルコ人の女性でなおかつ外国語もできるというクルーは、日本人のそれとは異なり、
国内では特別に恵まれた位置にいる人も多く、
そういった人たちはきちんとした哲学を教育されているんですね。
「額に書かれた絵をだれが消せるというのか?」
とは、みんなそれぞれに異なる絵柄の額縁をいくつか心に持っていて、それをかえることはできない、たとえそれが気に入らないものであってもという意味合いで、特に女性には様々な制限があるイスラム世界でよく語られる格言だそうです。
その言葉を先日、久々に映画のセリフで聞き懐かしく思いました。うまくいかない女の子に
おばあさんが語ります。
額に書かれた絵を誰が消せるというのか?
みんな与えられた運命(絵)を生きるまでよ。
いったい私が何をしたっていうの?これは何の罰?
あらがうな、運命を受け入れ身をゆだねることでバラの道が開かれる。運命に抵抗し続ければ
安らぎはないのよ。
う~むたしかに。
CA試験で苦戦するという絵がある人と、すぐにかなう人、とても楽な道を与えられる絵がある人と、悪路が続く絵がある人、理不尽ですが、それが人生ということなのでしょうね。
確かに抵抗するのはしんどい。
苦戦や、悪路のさなかにある時、楽勝な道の人の絵をねたんでうらやんでいるととっても苦しくなります。
私も10社以上CA試験で残念な結果になりましたが、すぐにパスする人や、また大学でも第一志望に受かった友達を見ると、惨めな気持ちを持ったので、
そのような絵を持つ人とは距離を置き(なんといっても私は器が小さいので)、しっかりと苦戦や悪路をどう歩きぬくかを考えることに集中しました。
自分の絵が気に入らないから目をそらして、気に入った他の人の絵ばかりをみつめていることは自らの運命を受け入れていないことにつながります。
私はその後さまざまな気に入らない絵が自分の心に見える時も、その絵が変わらないのであればどうやって前向きにその絵を解釈するか?に集中し、他の絵に気をそらさないことで、気持ちが穏やかになることを実感しています。
しかも受験でうまくいった友人が就活で苦戦していたのを見て、絵の意味の深さを感じたこともありました。
最近は職場や学校に行かずとも、SNSなどで様々な素敵な絵の情報が一人でいる時にも入ってくる時代なので、なかなかしんどいと思いますが、他の人の素敵な絵をねたんだり、その逆の絵を持つ人を哀れんだり(失礼な話です)する時間を、
自分の絵をより良いものに読み替えていくことに集中することで、心は落ち着くのでしょうね。
ちょっとぼんやりとした答えになりましたが、私は自分の額に書かれた絵を大切にしていきたいと思います、ま、時々ため息がでたり、うんざりすることもありますけどね
でも悪路や苦戦はかならず後で財産になるものですけどね。