試験連発の今日この頃、結果が出なくて悩んでいる方も多いようですね。
たしかに、基準もわからないし、「なんであんな人が?」と思ってしまいたくなる方の内定なんかもあったりもしますし、落ち込んでしまいますよね。
よく、受験生さんとおはなししていると、
「わたしって売りはないんです。特に素敵な仕事をしているわけでもないですし」
という言葉を耳にします。
「試験に受かる人は売りが明確にある人ですよね、だから結果になかなか結び付かなくて」
というおはなしも。
最近はまっている曽野綾子さんの本にこんなくだりがありました。
(人に縛られず自分を縛らない生き方 扶桑社新書)
今得ているものの価値を見失うと、同時に自分も見えなくなるというのは面白い関連性である。
御意~!!
今の職場や、学校、お友達などなど現在の立ち位置をまずは肯定していくことから、
自分の売り(自分自身の本来の姿)にであえるきっかけをつかめる。
過去にANAに合格した優秀な受験生さんは銀行員さんだったのですが。
入出金伝票の枚数を間違えず、素早く数えるという仕事ばかりしていたそうです。毎日毎日
何千枚も。
「いったい私は何をしているんだろう、こんなことをするために毎日すごすなんて」
と思っていたそうです。やっぱり自分をみうしなっていたんですね。
1日8時間取り組んでいることを否定するんですから。
でも、「お金はだれにとってもとても重要なもので、お客様のそれをあずかり、確認し、
間違いなくどの行員さんよりも早く処理する、地道な作業の質をだれよりもあげていける
自分のひたむきさ、一生懸命さ」や、
「あまり好きでない仕事も、その質を上げる工夫や努力を惜しまない情熱を持てる」という点
を売りにしたんですね。8時間を肯定したわけです。
売りにする以上は、根拠を日々のしごとで積み上げなければなりません。
そうしてコツコツ積み上げる中できづいたら、第一志望にパスしたそうです。
なんとも気の遠くなるような作業ですが、わたしも新人CA時代、ひたすらミールの数をかぞえて
オーブンにセットする作業ばかりしていたり、トイレの掃除で怒られたり・・というところから始め、
気づけば13年も飛んでいました…笑
楽しい仕事との出会い、もしくは、仕事が楽しめる状況に至るまでは、誰しもこんな道を通るのかもしれません。
ぜひ曽野先生の言葉を胸に、がんばりたいですよね。
わたしもみなさんに負けないよう、こつこつがんばりますよ!!