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CA試験真っ盛りの今日この頃ですが、
CAになりたいので、適性を高めるために性格を変えていきたいと思います。どこを変えればいいと思いますか?
と、先日受験生さんに質問をいただきました。
んまっ!そんなバカな!
と、失礼ながらもつぶやいてしまった私です。過去にも、「私は面白みに欠けるタイプなので、接客を目指すにあたって、もっとおもしろい性格に変わりたいのですが、どうすればいいですか?」と聞かれ、同じく面白くない私としては、
芸人じゃあるまいし、そんな必要ないでしょうに。
と、これまだ驚いたこともありました。
たしかに、自分とは異なる魅力的な人を見ると、その人をまねたくなります。でも、それってたとえば叶ったとしてハッピーなのか?
先日、名著ショーペンハウアーの「幸福について」を読んでいたら・・・
人間はこの3つに規定(左右)されるらしい。
①その人の人となり(性格、個性、人間性、品性、健康、徳性、知性など)
②その人が持つ所有物と財産
③その人の与える印象(他人からどう見られているか)
この3つは幸せに生きていく上で、確かに重要な3つだそうですが、もっともしあわせにつながっているのは、①らしい。
②は失われることも多く、②があっても不幸せな人は世の中にあふれているし、③はそもそもうつろいやすく、見る人の主観によって評価も変わりやすい(面接などもそうですね)から、安定感はない。
唯一、①は周りや他者から冒されることなく、一生変わることがなく、安定感抜群。そのくらい絶対的価値のあるものだと自覚することが大切だということらしい。
とすれば、CA試験においても、そんな宝物を大切に扱わないことがいかにもったいないかがわかります。
面白味ある性格の方はそれをアピールすればいいし、おもしろくない堅物であれば、そのぶれない、人に安心感と信頼感を与えられる魅力を伝えればいい。
まずは、自分のキャラを大切に受け入れることができなければ、私たちはハッピーにはなれないということなのかもしれません。CA試験においても、自分を変えたりせず、ありのままを、少し魅力的に伝える工夫を重ねて皆さん合格されています。
くれぐれも、与えられた性格を粗末にしたり、変えようなんて思わないでほしいと思います。
そうそう、ショーペンハウアーのこの名著、漫画になりました。私も漫画編も読みました。とてもいいですよ!おすすめです。
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くるみ会便り (3月4日更新)
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