スターフライヤーやドラゴンなど、年末に向けてもどんどん採用試験が進行しています。
結果に恵まれない状況で、2011年が終わろうとしている方の数は、今年の場合相当数に及ぶのでは?と思います。
つい先日も、こんなメールが受験生さんから届きました。
また試験に落ちてしまいました。くるみさんは、どこが良くなかったと思われますか?
教えてください。ぜひよくないところは直したいと思います。
う~む・・・・。たしかに、このように感じてしまう方は多いでしょう。
マジメな方は特に。
CAが、その人の何かとても大切な部分を直さないといけない程の価値があるものか?
私は正直、答えに詰まります。
なぜなら、「そうね、CAになりたいなら、あなたは000な部分をぜひ修正すべきです」などとアドバイスするとするならば、えっらいCAは素晴らしい人間しか通過できない試験な感じに聞こえませんか?
そんなわけなし。
もちろん英語のスコアなど、最低限必要なスキルは別として、かけがえのないみなさん自身を修正する必要など
ないと思います。
私は自分自身もCAを10年以上外資日系で経験してきましたし、多くの友人や先輩もいますが、
みなさん、それなりにいろんな魅力を備えた方ではあるけれど、みなさんと同じか、いや、
みなさんのほうがチャーミングで素晴らしいと感じることも当たり前ですがしょっちゅうです。
みなさんは、「素の自分」についてどう感じますか?
まあ、あんまり見せられたものではないよね・・・笑 とくるみ自身は思います。
私も今は偉そうにこんなブログをつづっていますが、「私はどうして試験の結果を出せないのだろう」と考えて悩んでいた時期もありました。
「そんなの簡単。向いてないのよ、世の中そんなものよ。ウチの会社にはあなたはいらないです!ということでしょ」
と、アンチCAの毒舌母は言いました・・・
まあその時は、なんて冷たい!と思いましたが、よくよく考えてみたら、私自身も日々同じことをしていました。
同じような種類のペンがあって1つを選び、どっちに200円を払うか?と考えるとき、やっぱり「便利」とか「好みに合う」
とか、自分にとっての価値がどちらがより高いかを選んで買います。
まあ、人と物とはまた事情も異なりますが、みなさんに給与を支払う企業、それも選び放題のエアラインとしても、ほぼ同じような感じでで人選をしなければならないのが、つらいですが現実ではないでしょうか。
私の価値は、他人が決める。
私は、「これだけCAになりたいのだし、きっといいCAになるのになんで会社はわかってくれないのか?」ともんもんとしていました。
これはまさに、自分で自分の値打ちを高く見積もっていたのだと今ならわかります。
このペンはすごく便利、よく書けるよ!と主張しても、「いえ、私は多少使いにくくてもこのかわいい柄が好きなのでこちらを買います」というのが、買い手の心理です。
他人が私の価値を決めるのです。
というと、なんだか身も蓋もない話になりそうですが、そうではない。
人の価値判断の基準はころころ変わります。みなさんもそうではないですか?
2年前までものすごくハマっていたお菓子は、今やまったく食指は動かず、最近はこれがお気に入り♪
人間ってそんなものですよね。企業も社会も同じで、日々移ろいます。
ということは、他人の基準に合わせる(たとえば、Aエアラインに落ちた理由にこだわり気にしすぎる)ことは、
無意味なこととなります。
Aエアラインの採用基準も、採用担当の方もどんどん変わるからです。
そこで肝心なのが、「素の自分」だと思う。
「素の自分」は変わりません。というか、変えられません・・・・・笑
素の自分を高く見積もるのも、そして卑下するのも、やはり、他人(エアライン)の基準を気にしすぎるからではないでしょうか?
他人の尺度はどんどん変わるのに、それに合わせ続けるのは途方もないことです。
まずは、「私はこんな人間です!弱みもあるけど、こんな強みも持っているよ!」としっかりと素の自分を押し出し、試験ですっきりと悔いなくふるまうことが、試験突破の最短の道だと思います。
CA試験にはこんなふうに振舞ったほうがいいかしら?こんな強みで押したほうがいいよね・・といった
策を練るのではなく、みなさんの素の姿の中からベストショットを探し出し切りぬく作業にもっと時間をかけてほしいと思います。
どこがよくなかったのか?と考えるより、ずっと合理的なのでは?と思うのです。
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