依然受験生の方とお話していて、こんな質問を受けました。
くるみさん、客室乗務員といえばハイヒール
で、空港を颯爽と歩いているイメージがありますけど、あの靴って、もちろん会社から支給されるんですよね?
あったりまえよ~、靴は仕事のマストアイテムなんだし~と言えたのは昔のお話・・・。
もちろん、今もきちんと外資など5足支給(ミドルヒールとローヒールからお好みで選べます。)
といった、社員思いの日系エアラインもありますが、多くは、
靴は自分で購入してね!
という、流れになっています。以前グランドスタッフさんに、
だいたい一日どのくらい歩きますか?
と聞いたことがある。
そうですね~。万歩計をつけたことがあるんですけど、ほんとに余裕で万歩超えしていて、ビビりました。
とのこと。
ローヒールとはいえ、先のとがったパンプスで空港を走り回るとすぐに一万歩超えしてしまう、その大変さに脱帽
今はzipなどスニーカーなエアラインもでてきましたね。
キャビンアテンダントもかなり足が疲れますが、長距離国際線でもほぼ万歩内に収まる場合が多い。
歩数では、グランドさんには到底かないませんが、気圧が低い中で歩くので実際の歩数よりは疲れてしまうのでしょう。
私のいたJALではかつて、かねまつの靴が支給されていた。
日本人の足型を知り尽くしたブランドさんでもあるので、履き心地バツグン。
日本人は、西洋人の足型と大きく異なる場合が多いので、ドメブランドが選ばれたと聞きました。
その後、外資系に転職して、靴はやっぱり自腹かな~
と思っていたら、外資系の一部は会社負担で支給が当たり前のところも多く、
ええ?日系って靴を自分で買う会社があるらしいね?なんで~!!!
と、外資オンリーでフライトしている友人から驚かれたものでした。
一部の外資系は靴や制服の支給の基準も笑えることが多い。
メンズクルーには、いわゆる、オネエマンも目立ちますが(もちろんそうじゃない人もいっぱいいますよ。ただ、個人的にオネエマンはCAにぴったりだと思う。私はオネエマンなCAをかなり、買っています
それに、すっごい女性らしくて、やさしいし。)
在職中に、オネエマン魂が芽生え、最初はメンズクルーだったけど、
アタシ、やっぱり女でいたい・・・
と目覚めたような人にも寛大である。目覚めて以降、メンズの制服や靴を完全に返却すれば、
そっくりそのまま、女性モノに取り換えてくれるそうです。
靴ひとつをとってみても、その会社の社員に対する心遣いや愛情を感じ取ることは可能です。
愛情のもっとも基本的で、究極的な表現は、寛大さである。
とは、作家の曾野綾子さんのお言葉ですが、
厳しい側面だけを見ていくのではなく、そのエアラインそれぞれが持ち合わせている
社員への思いにも、企業研究を通じて気づいていってほしいなと思います。
こういった、ディテールにほんとうの姿があらわれますからね。
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