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さてさて、今日は先日のフライトでのお話。
ＣＡのお仕事のひとつとして、お客様のお洋服預かりというのがある。
基本的にエコノミーのお客様には、ご自身で管理していただきますが、
ビジネスや、ファーストクラスでは、上着やコートなどをハンガーに掛け、
機内のクローゼットにお預かりし、到着前にお返しする。
貴重品がポケットに残っていないか等を確認して、きちんとハンガーに掛けておくのです
現在の会社でも、もちろんマスト業務です。
わたしの会社のハンガーには、お座席番号が刻まれていません。
プラスチック製ハンガー使用が多い他のエアラインに較べて、木製なのは頑張ってると思うんだけど、
お預かりした後に、きちんと座席番号をメモって
、ハンガーにくっつけて
おかないといけません。（半券を預かってもいいんだけど、失くすと困るのでわたしはやりません）
満席便だと、ビジネスクラスに日本人ＣＡは一人だから、さまざまなオーダーがわたしに集中。
けっこう、パニックになるのです
先日のフライトでのこと・・・。
いつもどおり、上着をお預かりしていた。
お客様。上着をお預かりいたします。
ありがとう。
そして、お客様の上着をクローゼット前でハンガーに掛けようとしていたら、
背の高い（多分１８５くらい）紳士なお客様が、わたしの横を、エコノミーの方（後方）に
向かって、足早に通過なさった。（クローゼットは、ビジとエコの境目にある）
うしろ姿しか見えなかったんだけど、なんとお客様の上着のポケットに、くるみが、
たった今掛けようとしていた、ハンガーがぶらさがっている
お客様は、足長でスタイルバツグンな方だったから、わたしの手の位置と、
ポケットの位置がぴったり。
うまい具合に、ハンガーがポケットにかかってしまったらしい。
お・おお客様～！！！ハンガーが！！！
と、追いかけようとしたら、足の不自由なお客様がビジネスにご搭乗。
くるみ！このお客様、あなたがご案内してあげなさい！
と、チーフの一声。
ＯＫ，ＯＫ！！
と答えている間に、長身のかっこいい上着姿にハンガーをぶら下げた（ごめんなさい）お客様は
ずんずん後方へ・・・・。
あすにつづく。