7日に親友Kから電話があった。
高校のN先輩が亡くなったという知らせだった。
大学生だったころ、親友Kのアパートに遊びに来ていたN先輩と会ったのが最後だった。
親友Kはその後数年間、N先輩と交流があった。
私が親友Kから、N先輩が奇怪な話をしていると聞いたのは、その頃だったと記憶している。
親友Kによれば、N先輩は、「自分は命を狙われている。」と言っていたらしい。
親友Kはそのことで少し神経質になっていたように思う。
月日は流れ、私達はN先輩と交流がなくなっていた。
東日本大震災の1~2月前に、夢に小学校・中学校時代の級友がたくさん出てきた。
それらの人たちは記憶から消えていたのだが、何故かあの時期に記憶が甦ってきたのだったが、その中にN先輩さんはいなかった。
私はN先輩さんのことを忘れたわけではなかった。
自分がパニック障害を患ってからは、N先輩のことを時々思い出しては、統合失調症じゃないかと心配していた。
親友Kを誘ってN先輩の自宅まで様子を見に行きたいと思ってはいたが、なかなか行動に移せないでいた。
N先輩は警察で検死され、死因は心不全だということだった。
お父さんが死んだ後は一人暮らしで、関西にいる兄弟とは疎遠になっていたということだった。
国立大の理系学部を出たN先輩電子工作が得意だったが、インターネットもしていなかったらしい。
そんな話を聞いて、一度会いに行っておけば良かったと悔いが残る墓参りとなった。