ただ、生まれたことを
ホッとした気持ちを
抱いたけど
あとからあとから
こうならいいな
こうならいいな
って、どこかで見聞きして
理想的に見えた家庭
理想的に見えた親
理想的に見えた子ども
そんなものに
あてはめようとして
みずから苦しんでいたんだ
ただ、いるだけで
存在だけでいい
それを受け入れられないのは
自分だった
そして、理想的ななにかに
とらわれて
家族を巻き込んで
からだも心も
病んでしまった
病んで、なお
わたしは
その居るだけでいい
居るだけで認められたい
その証拠集めを
やめられなかったよ
ダメなところ
隠したいところ
かっこつけていても
本人以外はわかっている
だから鎧を脱いで
盾も矛もいらない
キズつけることをやめよう
もっとわたしを
よしよししていこう