ほんとしつこくてすいません・・・
またまた砂原糖子さんの作品で、絵師さんは門地かおりさん。
結構前の作品なので門地さんだけど汁少な目。(笑)
あらすじなんですが、色々ツッコミたいので裏表紙そのまんま書きます。
志上をはねた男は、中学時代の同級生、保高だった。
十年ぶりの再会は神のいたずらなのか。
事故で右手が使えなくなった彼を気遣い、部屋に来い、という保高の言葉に甘えてやっかいになる志上に対し、保高は、まるで恋人にするように優しく甘い。
Hなことまで献身的にしてくれるのだ。
居心地のよさにっとりしながらも、生真面目な保高に反発を覚える志上は・・・!?
可愛い男のオハナシ
と、いうものなんですねぇ。
まず句読点多すぎ!!!!というのはさておき似てるようで全然違うお話です。
とりあえず砂原作品コンプ計画に付きあらすじなんぞチェックしないで買いましたが、見てたらドン引きだったかも・・・
よかった見てなくて。
すっごくすっごく面白かったんですもの!!!!!
そしてなんだか色々深いお話でした。
恋愛モノとしてもそうなんだけど、ここ最近で取りざたされてるいじめ問題でも。
志上は中学時代にいじめにあっていて、その原因がまた志上にはなんの責任もない生まれつきの問題が原因だったのですねぇ。
それでみんなに避けられていた志上を庇って保高は叫ぶのです。
「それは暴力だ」と。
志上から見たらその一言保高が叫ぶまではいじめられているという自分を見ないようにしてきたのに。
ちょっと自分語りですが私は小学生の頃越境通学していたので通学班の子達と折り合いが悪くてずっと一人で通ってたのです。
でも私はいじめられてるなんて少しも認識していなくて、ただ嫌だったんですねぇ通学班が。
大人になってあの頃のの話を親としてると、どうもいじめられてたらしいのです!!!!
今思えば後ろからランドセル蹴られたりとかしてました!!!!
今だからなんて私はニブいの・・・と笑い話ですが、あの頃。
6歳だった私がいじめられてたという事実に気が付いてたらどうだったのかな~とも思います。
志上のいじめは多分もうずっと子供の頃からあったんだろうし、必死に自分を守ってきたのに突きつけられた事実。
それを思うと最初の20ページで妙に切なかったです。
そして志上のいじめられたた原因っていうのがものすごいのです!!!!!
てか驚きました。
祖父母には腹も立つけど、宗教ってなんだろうって思います。
神様は救ってくれなかったけど整形手術が志上を救ったんですもの。
私は都合のいい時に神様に祈るけど、心から救いを求めてる人に自分の神様を押し付けるのはいかがなものか。
祖父母は信心してるかもだけど志上は信心してないし。
そう思うとものすごく可哀想。
子供の頃に手術しちゃえばきっとこんなにいじめられなかったんだと思うし。
その上自分を捨てていった両親の置き土産が遺伝子異常!?!?!?!
すごく志上が切なくて その享楽的なトコもなんだか空元気みたいでますます切ない。
男として欠陥品みたいに思ってるのがまた・・・
本当に欠陥なのはそんなことじゃなくて、何も愛さえないことだと思う!!!
だから今までは欠陥品だったかもだけど保高を愛した時点でもう欠陥品なんかじゃないよ!!!!!って抱きしめてあげたい。
なんだか砂原さんの受けちゃんって・・・私の母性本能を刺激するのか(笑)なんかもう・・・気分は母親です。
さて相方の保高ですが・・・素朴なカンジのすごくいいひと、なんでしょうねぇきっと。
志上ビイキな私はその過去の経緯から保高には点が辛いです。(笑)
そんあ保高の名誉のために書いておくと、あらすじであるようにHなお手伝いシーンは確かにあります。
ありますが、それは志上の嫌がらせ&強制であります。
初合体もそれが高じてなし崩しに~ではありません。
男を抱くの初めての保高も、思い起こせばずっと好きだった志上をただひたすら気持ちよくしようと頑張ってねちっこく愛撫します。
そんな保高は。。。ちょっと可愛いvv
そして志上に告白するために彼女とも別れるし!!!
そうそうその彼女なんですが、なんと志上は保高と別れさせたくて自分で誘惑します。
そんなに保高が好きなのねぇ・・・仕方ないわ許してあげよう。(笑)
志上の職業はホストで今思えば女性ともイタしてますが、全部朝チュン。
で保高の彼女なんですが。。。
彼女も微妙に壊れてる。
医者の妻という肩書きが欲しいようでまさに執着の女!!!!!
ある意味怖いです、ものすごく。
他の男の子供を妊娠しながらも「あなたの子供よ、結婚して」は・・・
その男が好きだけどいい生活がしたいので医者と!!!!!という考えのようだけど、お金があってもねぇ愛情のない生活ほどむなしいものはないのに。
そりゃお金はあったら嬉しいけど。
結局子供の父親と結婚するようですが、打算より愛情に目覚めた結果であって欲しいです。
子供が可哀想だもの。
あ~こんなんで本の感想になってるのかな???
そういえば砂原さんの作品を5冊読んだけど、設定は違っても攻めの愛情の上に胡坐をかいていた受けちゃんが調子に乗りすぎて放り出されて、失ったものの存在に気が付いて大後悔してから仲直り・・・だわね。(笑)
しかもやはり後悔の念ほど胸に痛いものはないので、私の心は奪われまくりです。
脳内変換は~
志上にはノジ~。
保高には羽多野くんあたりが似合うと思うのです。
- 砂原 糖子
- 優しいプライド