今晩は!
今日はニュース番組を視ていて想い出した事があったので、ブログに書き込む事にしました。

夕方のニュースで虐めの問題を各局取り上げておりました。

虐めの問題は教育の場に留まらず!
一般企業や家庭内、ご近所関係等など…
あらゆる場に問題や事件があるようです。
本当に嫌な話ですね~(怒)

それでは!
直接虐めの問題とは関係が無いお話かも知れませんが…
どうぞお付き合い下さいませ。


私が小学校から中学校を卒業するまで!
同じ学校だった、優等生の女の子のお話です。

仮に彼女の名前を(かつら)ちゃんとしましょう。

かつらちゃんは真面目で正義感が強く成績優秀!
運動は音痴でしたが…
(脚も遅かったと思います)
毎学期、学級院長をする絵に描いた様な優等生でした。

(優等生って、凄いですよね~
テストで100点取って当たり前!
99点とか98点取っても悔しくて泣いてしまうんですもの!
私には理解不能でした。
私は80点取れたら!
超絶ラッキーでしたから…)

お顔立ちはとてもエキゾチック!
肌の色は健康的な小麦色で緑の黒髪なのですが、かなり剛毛な天然パーマでした。
(初めましての時はかつらかなっ?と、真剣に思いました。
この人、学校にかつらをかぶって来てるんだって!
かなり勇気があってオシャレな人だわっ~て!)。
少し感激した位でした(笑)

スタイルはスラッと細身で背が高くて!
ちょっと、黒人の女の子の香りを漂わせる様な感じの女の子でした。
(ハーフでもなく、普通に日本人なのですが…)

そんな優等生のかつらんちゃん!
いくつか忘れられないエピソードがあります。

とあるお天気の良い日曜日。
夕方近い時間でした。
私はお友達の家で遊び終えた帰り道!
たまたま、かつらちゃんのお家の前を通り掛かりました。

かつら家の裏庭にふっと眼をやると…
そこにはかつらちゃんが居て、私に気が付き笑顔で手を振りながら声をかけて来ました。

どうしたの?と、かつらちゃん。

○○ちゃんのお家で遊んだ帰りなのっ!
と、私。

私は土で汚れたかつらちゃんの手元を見ながら、かつらさんは何をしてたの?と、聞き返しました。
すると…

お父様や家族皆でトウモロコシの種をお庭の畑に蒔いているの~
と、嬉しそうに土で汚れた手を叩きながら私に言いました。

私は、あらっ、そうなんだっ~!
早く芽が出ると良いねっ!
と言うと、裏のお勝手口からかつらちゃんのお父様と弟君が出てらして!

お父様がいつもかつらと仲良くしてくれてありがとう。
これからもかつらを宜しくね!
と、ご挨拶をして下さいました。

正に絵に書いた様な幸せそうな家族のとある日曜日…

お庭にトウモロコシの種を蒔くなんて…
と、私は心で思いながらも…
かつらちゃんファミリーがキラキラと眩しく輝いて見えたのを今でも鮮明に覚えています。

ちなみに、かつらちゃんの弟君はかつらちゃんに真っ黒なヘルメットをかぶせた様な髪型のミニかつらと言った感じな男の子でした。

時は過ぎて…
そんな私もかつらちゃんも中学三年生の花の受験生です。

あれは夏休みのある夜の事です。
私はお友達に近所の公園で花火をしようと誘われました。
約束の時間は8時過ぎだったと思います。

公園に行って見ると、何やら大勢同中の子達が自転車を止めてたむろしていました。

皆、花の受験生!
塾帰りに集まっていたのです。

その輪の中に入って見ると!
その中にかつらちゃんの姿が…
流石は優等生~
やっぱりかつらちゃんも塾に行っているのねっ!
と、感心をした私はその瞬間ビックリしました。

自分の眼を疑うと言うか…

かつらちゃんがベンチに座りながら脚を組んで、プカプカ煙草を吸っているではありませんか!

しかも私に喫煙を勧めて来たのです!
一緒に吸ちゃお~うよっ!と…
私は眉間にシワを寄せて直ぐに断りました。

私は心の中で
えっ!
何で~!?
かつらちゃんのイメージが狂っちゃう。

進学塾には他校の生徒や色々な人が通って来ます。
ヤンチャな子やお転婆さんも沢山!

かつらちゃんもその子達の影響を受けて流されてしまったのでしょう。
校内切っての優等生のブラックな1面を垣間見た気がしました。
とても、ショックな出来事でした。

すると一緒に公園に居たお友達の一人が…
なぁ~んだっ、知らなかったの?
皆、結構~
タバコもお酒もやってるのよっ!
あんた意外に真面目っ子なのね(笑)…

私はとても馬鹿にされた気分になり、とても悔しくなりました(怒)



そして、受験シーズン到来。

かつらちゃんは勿論!
ハイレベルな有数の進学校を受験。
誰もが合格確実。
落ちるはずが無い。
合格して卒業生総代はかつらちゃん!
と、疑ってやまない。
学校中は勿論!
かつらちゃんのご家族。
ご近所さん達も皆そう思っていました。

その頃、私は花の不登校…
一人で色々な方々と戦っておりました。
一応、高校入試には成功しておりましたが!
中学三年生になってからは欠席の女王~
中学卒業間近まで、登校する事はあまりありませんでした。
(何の自慢にもなりませんが(笑))

ある時、仲良しのお友達からかつらちゃんの噂話を聞きました。

かつらちゃんが第一志望校に落ちたと!
不合格したと…


私は
えっ!
嘘でしょう?


かつらちゃん、凄くショックだった様子で、合格発表があった日からずっと学校を休んでいるとの事でした。

小学校六年間!
無遅刻無欠席。
最近まで中学でも無遅刻無欠席だったかつらちゃんが…

たまに登校すると学校中で噂になっているのを耳にしました。

本当に下らないっ!
他に噂する事はないのかと思っていました。

中学生とは言え!
でもやはり…
他人の不幸は蜜の味…
なのでしょう。
とても残念な事ですが…

平凡な中学生達が初めて目の当たりにする大事件。
優等生の真逆の転落人生事件なのでした。

プライドの高いかつらちゃん。
物凄く傷付いた事でしょう。
小学校の1年生の頃からその高校に入学したくて、頑張ってお勉強をして来たのですから…

彼女にしてみれば
夢やぶれて…

初めての耐え難い挫折と屈辱的な出来事に違いないでしょう。

それから、かつらちゃんに会ったのは中学校の卒業式でした。
式でかつらちゃんが何か表彰されていたのを覚えています。

多分、成績優秀な生徒に贈られる賞ではなかったかと記憶しています。

顔は笑っていましたが!
眼は笑っていませんでした…

卒業式にかつらちゃんのご家族の姿は見当たらずに…

お母様はかつらちゃんの受験の失敗が原因でショックで寝込んで居るとの噂でした。

気持ちは分からないでもありませんが!
娘が大勢の色眼鏡に晒されいる時に…
何とも頼りない親御さんだと私は思ってしまいました。
(かつらちゃんもきっとその時、一人で戦っていたのね…)

今、想い返せば!
その卒業式が私の知る限りの
かつらちゃんの最後の花道だった気がしています。


念願の志望校受験を失敗したかつらちゃんを批判する教員、生徒達も沢山居たのを覚えています。

とある先生は名前こそは伏せていましたが!
正々堂々と集会の時にかつらちゃんの批判をしていました。

内容は…
志望校に落ちたのは自分の責任。
なのに不登校になるのはおかしい。
等…

本当に理解もデリカシーも無い教員です。

今だったら!
間違いなく問題発言。
パワハラです。
教育委員会議物のはずです(怒)

昔はむかしで、アホな勘違い教員がい~っぱいっ!
おりました(怒)

もし今!
そいつらと会ったら!
ブッ飛ばしてやりたい輩が山ほど居ます(笑)




かつらちゃん。
滑り止めで合格していた進学校に入学。

(私からして見れば!スパーハイレベルな雲の上にある様な高校。
でも、かつらちゃんにとっては二流の高校でしかなかった様です。)

高校に入学して、かつらちゃんとは何度か駅のバスターミナルなどで偶然お会いしました。
いつも軽く手を振って、挨拶は終り。


それから私も何だかんだあって、高校二年生に…

とある街のディスコで偶然会った旧友と昔話に花が咲いて!
(最初、話し掛けられた時!
こんなオバサン知らないよっ…
誰だっけ?
変わり果てた旧友の風貌に893の情婦かと焦ってしまいました(笑))

話の流れでかつらちゃんのお話になって…

かつらちゃん、高校中退して!
大検目指して勉強してるらしいよっ。
と、聞きました。

そうなんだっ…
やっぱり辞めちゃったんだっ。

私はこれと驚きもせず、心の中でやっぱりね~と、頷いていました。

それから暫くして!
また、かつらちゃんの家の前を通り掛かる事があって…
その時は流石にビックリ!!
驚きました。

あの綺麗なお庭は荒れ放題で雑草だらけ…
鬱蒼としていました。

お天気の良い昼間なのに、雨戸は閉めっぱなし。

門の外灯はチカッチカッ点灯しぱっなしで
割れて壊れていました。

まるで廃墟も同然です。

えっ!
一体全体何があったの…?
でも想像は付く。

ご近所の知り合いに聞いたら!
ねぇ~
分かるでしょ~う。
お可哀想に…
と。

まぁ~
このオバサンにして見れば他人事なのでしょう。


近所の事情通の方に聞いたら!
やはり原因はかつらちゃんの受験失敗と高校中退!
かつらちゃんの御両親は幼い頃からかつらちゃんの将来を期待しまくっていて…
真逆、自分の娘がこんな事になってしまっうなんて許せないし!
何が悪かったのか!
悔やんでも悔やみ切れない。

そんな事が原因なのか?
あれからかつらちゃんの家では言い争いが絶えなかったそうです。

世間体も悪いとかで…

弟君は
そんな家族に愛想を尽かしたのか?
横道に逸れてしまったそうです。



それから何年かして…
成人をした私はかつらちゃんの家の前を通り掛かる機会がありました。

もう、かつらちゃんのお家は跡形も無く…
駐車場になっていました。

一家離散になったそうです。

今でも、かつらちゃんの事を想い出します。

何で?て、思ってしまいます。

高校受験に失敗したから…
一家離散に?
何で?何で?て…

親が産まれて来た自分の子供に期待する気持ちは良く理解出来るつもりです。
その期待を子が裏切ったとしても!
親は怒ってはいけません。
許して、その子を認めて理解して良い方向に導かなければいけません…

かつらちゃんも挫折に負けてしまったんだと思います。
でも、這い上がらなくてはいけません。
例え辛くて悲しい出来事があっても、乗り越えて行かなければなりません。

御両親や周囲の人々の過剰な期待に答えて、優等生を演じるのが辛かったのか?

でも、かつらちゃんはそれを楽しんで居る様に私には見えました。
自信満々に…

きっと、高校受験に失敗するまでは!
そんな事は想像すらしていなかった事でしょう。

あの日曜日の家族の光景は一体何だったのでしょうか?

そんな事で家族の絆は脆く壊れてしまうのでしょうか?

あの家族は脆い硝子の家族だったのか?

今でも良く考えさせられます。

かつらちゃんへ
何処かで幸せになっている事を私は心から節に願っています。
勝手にかつらちゃんのお話をブログに載せてごめんなさい。

貴方の昔の同級生より

おわり。


長い文章を最後まで読んで頂きまして!
どうもありがとうございました。

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