経営者の期待を見事に裏切り、パソコン教室をすぐにクビなった私。
今では本当に考えられない話だが、何を思ったのか、当時家で使っていたパソコン(たしかWindows98)の
InternetExplorerフォルダを削除してしまった。
当然の結果だが、意味不明な動作になり、最後はOSの起動すらしなくなってしまった。
さすがに困って雅春に連絡。

「ごめん、かくかくしかじかで今こんなんなってるんやけど、どうしたらいいの??」

「えっ?IEフォルダ捨てたん??まじで!!!!」

大笑いしながらも、うちでOSの再インストールをしてくれた。
「ありえへんわ~」を連発しながらも、床いっぱいにいろんなCD-ROMを並べて、プリンタドライバや
便利なアプリも入れてくれた。

作業開始からどれくらいの時間が経った頃だったか。
床に落としていた視線を上げ、ふと雅春の顔を見た。
そこには、雅春の優しい笑顔があった。
が。
私の目に映ったのは、それだけではなかった。
彼と出会ったのは、2000年秋。
一瞬バイトしたパソコン教室でだった。
小さな教室で、インストラクターが1人か2人が部屋に待機しているという感じだった。
採用されて何日目かのこと。
別のインストラクターと私が入っていたが、そのインストラクターと交代するはずの人がこない。
別件で遅れていると連絡が入る。
ちょうど交代の人指名でレッスンの予約が入っていて、しかも私たちでは対応できなさそうなレッスン内容。
むむむ、どうする。。。
レッスン時間が刻々と迫る。
仕方ない、自分たちでなんとか対応しようと決めたそのとき。
ものすごい勢いで息を切らして入ってきた。
「ギリギリになってしまって申し訳ない!これ、お詫びに」
あったかいたこ焼きを私に差し出す。

それが、雅春。
高知出身の私の元婚約者。
誰よりも何よりも大切に思っていたし、信じていた。
別れてからも、彼の幸せを願っていた。
死んだら一番に会いに行きたいと思っていた。
今はとてもそんなふうには思えなくなってしまったけれど。
はじめまして、「ゆかり」といいます。
初ブログです。
ここでは、私の周りで起こる不思議なこと、そして、不思議体質になった
きっかけである元婚約者と、現在進行形の(元婚約者との)トラブルに
ついて記していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。