金曜日。朝から雨。
お昼頃は激しく降っていましたが、夕方帰る頃には上がっていました。
明日は久しぶりに夫も休めそうなので、吉方位の温泉に行こうかと思います。
ここのところ、週末は遠出せず、録画で溜まってしまったドラマを観ていました。
春のドラマの多くが、もう最終回を迎えていますね。
まだ終わっていないですが、NHK『燕は戻ってこない』を観ています。
この枠は以前は、『仮想儀礼』という新興宗教をテーマにしたドラマをやっていましたが、今回は桐野夏生の原作。
人間のエゴイズムを描かせたら天下一品の作家なので、今作もひと癖ある登場人物ばかり。
テーマが『代理母』
代理母になる主人公の貧困女子を、理性的で落ち着いた雰囲気の石橋静河が演じていて、少し無理があるような?しかし、面白いです。
主人公リキの友達、テル役を演じている女優さんは坂道グループ出身だそうですが、とてもお上手
タイ人の彼氏に騙されてお金を取られても、また優しくされるとお金を渡してしまい、昼の仕事だけでは生活出来るわけもなく、風俗嬢をしている。一本ネジの抜けたテル。
リキに代理母の話を持ちかけたくせに、自分は「彼氏が悲しむ」とか言って、やめてしまう。
反対にリキは本心では代理母なんて嫌なのに、ボロアパートの隣人トラブルなどに押されるようにして引き受けてしまう。
仲介エージェントのオフィスは近未来的で異空間のよう。
依頼した夫婦もまた、不倫での再婚であり、自分の遺伝子を残したい夫と、代理母に抵抗感を消せない妻。
夫役の稲垣吾郎が天然な残酷さを醸し出していて、ドラマとして客観的に見るからそう思うけれど、自分の欲望のためには誰でも他人に残酷になれるのかも。
前回は、代理母契約をして大金をもらったのに、依頼者である夫から(日本では代理母は認められていないため、夫婦は離婚して代理母と結婚している)自分の行動を責められると、人工受精の直前であるにも関わらず、感情的に他の男たちと関係を持ち、妊娠したのに誰の子か分からないから堕ろすとは、呆れてしまいました。
それを庇おうとする依頼者の妻(内田有紀)の心情もよく分からない。良い人のようでいて、何か矛盾しているような。
それにしても、貧困女子と言っても、リキには北海道の田舎に実家があり(市営住宅?)、裕福ではないとしても普通の両親が揃っているのに。
(北海道弁って難しいのでしょうか?特に叔母役の富田靖子が酷かった)
吾郎ちゃんの母親役の黒木瞳が
「何の努力もしないで環境のせいにしている」
と、リキのことを怒っていましたが、私もそれに近い意見。(自分のことは棚に上げて)
石橋静河が演じているからかも知れないけれど、「努力したくても出来ない人」には見えないのです。
それを裏付けるとしたら、テルと親友だということくらい。
テルという役も、可愛らしく演じようとすればそうなってしまうと思うのですが、伊藤万理華はあくまでもだらしなく、グレーゾーン気味に演じていて絶妙でした。
明るい子なのに、見ていて「イラッ」と来るところはリキと同じ。
NHKのドラマは、『大奥』の衣装も豪華でしたが、今回のドラマで使われているインテリアも素敵です。
依頼者夫婦のモノトーンな部屋もおしゃれですが、妻のイラストレーター仲間であるリリコさんのお家も素敵でした。
そろそろ最終回です
昨日の物産展は、各地の美味しい物でした。
大阪の「いかやき」
次女にミックス(明太子餅チーズ)を買って帰ろうとしたら、並んでいる内に売り切れてしまい、チーズとねぎ醤油を買いました。
クレープのように巻いてあるので食べやすくて美味しかったです