Snow Rain Snow | タカンナオトシゴロ

タカンナオトシゴロ

アマチュア劇団シーブの湯飲み茶碗「キアサマトモイ」がお送りする、私的詩的妄想マテリアルワールド!!





粘土で形取ったような重い雲が

世界中の何もかもを

見てきたような顔をして

僕等を見降ろしてる


どうしてそんな風に思うのかな?


僕等はどうしようもない事に

くよくよして

どうしようもない感情に

心囚われてしまうけど

たまに晴れ間が見えた瞬間には

やけに簡単にホッとしたりしてしまう


だからホントは単純な事なのかもね

君のくだらない冗談とか

何気ない笑顔で

単純に笑えるものかもね



でもいつかまたふいに

寒い冬はやって来て

君や僕の心を

凍えそうにするかもしれない


そんな時に

みぞれ混じりの雪を溶かす

君の頬を伝う温かさが

優しさに変わるように

君を照らせればいいな



寒い風もいつか風向きを変えるから

僕等は硬くて冷たい殻を一枚ずつ

脱ぎ捨てなきゃ


冷たい雨も 雪でさえも

やがて懐かしく思う時が来るよ