Maybe Baby Blue | タカンナオトシゴロ

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アマチュア劇団シーブの湯飲み茶碗「キアサマトモイ」がお送りする、私的詩的妄想マテリアルワールド!!





クチビルから

君の記憶をたどってしまう僕は

不埒なヤツだね


アルコールの入った

グラスを傾けて

その雫で

傷ついた君の心を湿らす


遊びじゃないなんて

キレイには言えないよ




窓を曇らせる

君の吐息と

君の心を湿らす

切なさを

指でなぞって書いた

意味の無い言葉を

僕はかき消す




触れた瞬間に

気がついたよ


君は子供みたいに

蒼い心で

まだ傷つく事さえ知らない

幼い愛のありかを

探そうとしてるんだって



僕がイカサマ師だとしても

君の涙を

すり替える事は

出来そうにないね



イタズラに触れた

クチビルの温もりを

冷ます為に流し込んだ

カクテルが

こんな気分にピッタリの

色をしてて


なんだか

妙に気まずい



Maybe Baby Blue