今から思うと、新人なんてどんぐりの背比べで、誰が一番できないとか無いんです。

みんな一緒。それが新人。

看護師の世界に足を踏み入れたばかりの、素人同然、名ばかりの看護師なんです。

病棟に来て2ヶ月の新卒に、あの言葉は言ってはいけなかった。いろんな考えの人がいるから正解はないといつも言っていますが、これは間違っていたと思います。

この経験を経て、「今後入ってくる後輩たちには、わたしと同じ思いは絶対させない。」という思いが生まれました。

いつ出来るようになるか?そんなの分かりません。たくさん経験をして、失敗と成功を繰り返すんです。

少なくとも2ヶ月では無理です。
カフェのバイトじゃないんだから。(あいぽんは大学時代カフェでバイト経験あり)


ズルカンさんのキャスでも話題になっていましたが、新人はどこで経験を積むのかという問題。
相手は患者さん。生身の人間。
一つのミスで、患者さんが亡くなってしまうかもしれない。最悪の事態は防がなくてはなりません。
この話は内容が逸れるので今回はやめますが…。


本来なら育てる役割の先輩が、新人を潰す。

あの子はできないとレッテルを貼るのはいつも先輩。じゃあ誰が剥がしてくれるの?
…剥がす人はいない。これが現実。


一年経っても、一人前とは言えません。
一人前ってなんなんだ?
何年経っても、分からないことだって沢山あるでしょうに。

プリセプターになったときでも、自分を一人前と思ったことはありません。

後輩に教えるときも、言葉には注意していました。少なくとも2ヶ月の段階であんなことを言わないように(笑)というか、言えませんけど。

そりゃ、新人に、え?って思うこともあったけど、人それぞれペースがあるから、一人一人のペースを乱さないように、乱さないように、気をつけていました。

悩んでる新人さんには、自分はこんなことがあって潰れかけたよ!と笑い話として伝えることもあった。
正直、自分が一時期でも不能看護師になったことを伝えるのは抵抗があった。でも、笑い話に変えられた!と思える自分とも出会えて良かったと思う。

自分にとってはいい経験だったと思う。
立ち直れたからそう思えるだけだと思うけど。


4月。入社のタイミングでこんな暗い内容だけど、悩んだら、読んでほしい。

先輩に言われることが全て正しいとは限らない。
命の現場。厳しい指導が必要とは言え、あなた自身を否定する資格は、先輩にはない。というか、誰にもその資格はない。

新卒のみんな。潰れそうになったら、一人で悩まないでください。誰でもいいから相談して。わたしでもいいです。

そして、先輩方。指導について、ゆっくり考えてみませんか。


最後まで読んでいただきありがとうございました。