日本三大文学の一つで、随筆集です。
源氏物語より数年前に書かれたといわれていますが、
源氏物語とは全く異なる作品です。
枕草子のまの字も知らなかったのですが、
蓋を開けてみたら、清少納言の愚痴集って感じでしたw
大体の章に「○○のもの」というタイトルで始まり、
清少納言が○○と感じるものを上げるという内容になっています。
期待はずれでしらけてしまうという章では、
「昼間中吠える犬、牛のいなくなった牛飼い、
赤ん坊のなくなってしまった産室。」といった具合です。
胸のどきどきするものという章では、
「スズメの子を飼う。上等の香をたいて、一人横になっている時。」
というちょっと乙女チックなところも感じます。
全体的に読んでいて、素敵な言葉も多く書かれてはいるものの、
三大古代文学というほど大層なものではありませんでした。
何より、現代と感覚は同じようなものだと思いました。
日常の何気ないところにイライラしたり、ドキドキしたり、
1000年前から生活は一変したものの、
あまり人間は変わらないのかもしれませんね。
源氏物語とは一味違う、いとおかしな作品でした。