映画と英文法8

 

 今回は、2つの表現を取り上げます。

 1つ目は、workです。

 「働く、勉強する」という意味だけではありません。

 キンドルの妻ヘレンと話している男性のパーティー参加者のセリフから

 

 Guess that works too?

 

 ここでのworkは「上手くいく効き目がある」という意味です。

 この男性は

 

 「それも上手くいくと思いますよ」

 

と言っているのです。

 他の例を見てみましょう。

 

 Do you guess that plan will work?

 「その計画は上手くいくと思うか?」

 

 These pills will work on you.

 「この薬は効き目がある(あなたに効く)でしょう」

 

 2つ目のセリフは、ほとんど義務的にパーティー参加者の男性たちと話していたヘレンが、自分を彼らから切り離してくれたキンドルに感謝して

 

 Thank you. I was just down to my last joke.

 「助かったわ。ジョークも尽き欠けていたところなの」

 

 toは「程度」を表します。「下へ」を意味するdownが加わり、down to ~で、「持っているものが減って、~だけになってしまう」という意味になります。

 

 他の例を見てみましょう。

 

 I was just down to the last dollar.

 「最後の1ドルだけになってしまった

 

 ただ、down toは「減って、~だけになる」という意味だけではありません。

 「徐々に~まで縮める」という意味も伝えます。

 雑談の後、

 

 Let me get down to business.

 

と言えば、

 

 「さて、本題、あるいは、本格的なビジネスの話や本来の用件に入らせてもらおうか」

 

という意味になります。

「少し脱線して膨らんだ話を縮めて、本題であるビジネスの話に入ろう」という気持ちを伝えているのです。

 

 なお、「要点に入る / 触れる」というときは、通常、downなしに

 

 get to the point.

 「ポイントに入る

 

と、表現します-get to以外に、reach、come toも使われます。

 

音声付き解説は、youtube“映画と英文法8”で公開中

 

ええい