先日、予防歯科を日本に広めた始祖といっても過言ではない
山形県酒田市の熊谷 崇 先生の講演を聞きに行ったのだが、
やはり凄い先生だった。
学生の時に大学で講演を聞く機会があり、それは後にADDCを作る
ときの一つの指針となるのだが・・・
先生は「酒田市を世界1の予防が進んだ街にしたいと」熱く語って
おられた。
こういう先生が情熱大陸とか出てくれたら日本の予防は進むのに・・・
印象に残ったのは「欧米のメンテナンス率は80%だが日本は1・5%
しかない。」
そんなに差がついてたのですね・・・・
世界に比べたら日本は荒野らしいです。
ADDCもグローバルな歯科にしたい私は、やはり予防をこの街に広めたい。
もちろんハードルは高いけど。
そんな日曜日を過ごした次の日
私のアンテナに引っかかったのは貝原 益軒(江戸時代の名医)
の「養生訓」
いやこの本面白い!
唾液が健康に大事であることを江戸時代に
語ってあったり、結構、口の健康への役割の大きさが書かれてたり
感心してしまいました。
その中で予防を語る1文
「病気にかかるまえに、予防をしておけば病気にならない。病気に
なってから薬を飲んでも、なかなか治らない。小さな欲望を我慢して
おけば、大病にかからない。大病は辛いものだ。つらい大病のことを
思えば、病気にならないように予防するのが大事である。」
温故知新ですね。
また
「医者になった人は、家に居る時は常に医学の本を読み理解しない
といけない。病人を診察すれば、病人の症状を医学の本を参考にし、
細心の注意をもって薬を処方しないといけない。病人を引き受けたなら
他の事に気がそがれることなく、治療に専念することである。
医者とは常に医学を専心に学ばなければ、医学は進歩しないのである」
とも
肝に銘じます。