何か思い出そうとしていると、
誤って他の、忘れたはずの記憶を手繰り寄せている事があります。



今日思い出された記憶を一つ。



「片付けができる」以外は「できる」な、優等生だった、幼き私、小学生の私は「今あるできる」の維持に相当の時と神経を費やしました。



当時入っていた家庭科クラブには、もぅ一人優等生がいたけれど、私は当然私の方が優等生であると、自惚れておりました。(三つ子の魂百まで)



そんなある日、家庭科クラブで大事件!
私たちの班の誰かが、醤油(の様な色移り激しいやつ。何か忘れたので醤油とする)をこぼし、急いでそこにあった布巾に手を延ばし、事なきを得ました。


その布巾は、優等生のものだったのです。



私は内心しめしめと、汚れた布巾を持つ彼女を見ていました。




先輩が言いました。

ごめんね、布巾、汚れてもたね。

彼女は言いました。


「あんな時、必ず誰かの布巾が汚れる。たまたま私のだっただけ。それに、もしそれで他の誰かの布巾が汚れるなら、私は私の布巾が汚れて良かった」





23歳になってもまだ、私の心は彼女ほどに豊かになっていません。



くっそーん!