大切な人に傷つけられた時
裏切られた時
許しを請う方は楽だと思う
自分がした事に対して
心から悪かったと思って謝れば
もうその人に出来ることは少ない
本人もこれでダメなら仕方ないなんて
1つの区切りをつけたりしている
あとは許してもらえればラッキーだし
許してもらえなくても自分のせいだから仕方ない
でも
許すという事はとても難しい
そして苦しい
傷ついたのに
苦しいのに
その相手との関係を
丸投げされる
こっちがなぜか問われる
苦しい思いをして
さらに苦しむ
自分と向かい合い
相手との関係を見直し
自分に問いかける
許せなくても仕方ないのに
そんな自分をなんてちっぽけなんだと責めたり
許していいのかと
考え悩み心を痛める
許しを請う人から投げられたボールは
あまりにも重くてなかなか投げ返せないのに
投げた方は
まるで最善を尽くしたかのように
私のボールを待っている
相手が大切な人ほど
このボールは重くて
苦しくて
何か
虚しい
人は生きていると
こんなボールを投げられることがある
さらっと受けとめて
軽く返せるようになりたいけれど
重くて苦しい時は
しばらく持っていてもいい
足元に落としてじっと見ててもいい
だって悔しいんやもの
苦しいんやもの
相手がふと 自分の投げたものの重さに気がついて
その重いボールを拾いにくる時だってある
そしてもう一度
さっきより少しだけ軽くなったボールを
本当に申し訳なさそうに
ゆっくりと渡してくる時もある
無理はしない
重い時は
自分を信じて待ってもいい
ゆっくり選べばいい
大切なボールほど
自分も優しく包んで
相手の手に渡せるようになりたい
許しを請う人に
自分の手元に戻ってきたボールの重さを
少しだけでも感じてもらいたいと思う私は
まだまだ
思うような人には遠い