先ずは、動愛法の譲渡基準うぃ記載しておきます。

①自力でドライフードが食べれ

②保護後、48時間以上の目視による健康管理を問題無くクリアした子。

ここで皆さんが一番勘違いしているのが、動愛法では、健康な子を医療に掛ける義務が無いと云う事です。

 

それに対し、愛の肉球会では、動愛法よりはるかに厳しい独自の基準を設けていました。

①に付きましては、第一種動物取扱業と同じ基準(8週齢規制)にしています。

②に付きましては、野犬は感染症に感染している確立が高いため、

パルボウィルス感染症の潜伏期間は1週間前後と言われています。

バべシア症の潜伏期間は長ければ4週間と言われています。

山口県の野犬に多く見られるのは、この二つの感染症ですので、愛の肉球会では、この潜伏期間中は健康管理を行ってから譲渡対象としています。

 

しかし、里親様は週齢の小さな子を希望される方が多いのです。

この希望に沿った譲渡をするには、4週間と言う健康管理期間がネックになって来ます。

正直、週齢の小さな子を譲渡する場合、感染症のリスクを背負って頂くことになるかと思いますが、

そのリスクは背負わずに、週齢の小さな子を希望される方が多いのです。

 

我侭で身勝手だと言ってしまえばそれまでですが、愛の肉球会の考え方と致しましては、譲渡させて頂きました子も、里親ご家族様もみんな幸せになって欲しいと祈って譲渡させていただいておりますので、譲渡後数日で感染症が発症し里親様に心配させるなんて絶対に阻止したいのです。

そのためには、潜伏期間中の観光管理は続けたいのですが、その間に、野犬ビジネスに私欲のために利用される子を救えなくなります。

野犬ビジネス集団は、野犬の幸せや命の事など何も考えておらず、己の私腹を肥やすことだけが目的です。

この様な人に引き出された子達の行方を考えれば、里親様に命と向き合って頂き、少しリスクを背負って頂く事の方が正解のように思えてきましたので、

出来る限りのことをして、譲渡対象にして行くか話し合い中です。

 

今後は、1週間の健康管理後、バべシア症は、検査をすり抜けてしまう子が多いですが、一応検査をして頂きその結果で譲渡(可)対象と判断していく予定です。

バべシア症に付きましては、契約書とは別に、書面にて発症した時に現れる症状などを書き記して里親様に健康管理を引き継いで頂く予定です。

今は、パルボウィルス感染症も、バべシア症も早期発見し治療を行えば、生存率が格段にアップしていますので、

初期症状だけ見逃さない様、里親様に健康管理を引き継いで頂きます。

 

これでも動愛法より厳しい基準を設けて活動する事になりますのでご理解願います。