細菌やウィルスは目に見えませんので、厄介です。

医療関係者の方にお話をお聞きしますと、細菌やウィルスの付着していない人はいないとの事です。

何が厄介かと申しますと、細菌性皮膚炎を発症する子は、免疫力の関係が大きく左右しているとの事です。

施設で体調管理を行なっている時に発症してくれれば良いのですが、

譲渡後に、馴れない生活に変り、ストレスと共に、免疫力が低下し発症した時、里親様は皮膚病の子を譲渡されたと、云われる方が居ますので、譲渡する側とすればとても厄介な敵です。

これは、実話ですが、

譲渡した里親様宅の同居しているお祖父さんが水虫で、素足のままで部屋を歩き回っておられたそうです。

里親様ご夫婦は、お祖父さんの水虫の事は聞いておらず、譲渡した子を室内で遊ばせていたそうで、白癬菌が付着し発症してしまいました。

ご夫婦の方は水虫は家族にも感染すると思い込んでいた様で、お祖父さん以外誰も感染していないので、お祖父さんの水虫の事は知らなかったようです。

家族の方にも、当然白癬菌は付着していると思われますが、発症しないのは免疫力があるからだと思います。

この様に誤解が解けるのはほんの一例だけで、皮膚病の子を譲渡されたといわれます。

野犬の子は、劣悪な環境下で生まれ、育てられているのです。

細菌やウィルスに感染していない子なんて皆無だと考えて下さいましたら、幸いです。

健康管理を行っている最中に体調を崩してくれれば、検査を受けさせ、治療も行えますが、パルボウィルス感染症の検査をすり抜けてしまう子が4割居るとお聞きした事があります。

命あるものを家族として迎え入れるには、リスクと覚悟が必要だと考えています。

私が譲渡基準のひとつに、終生家族としてお世話をして下さいます覚悟が何処まで出来ているか?

その覚悟が無い人は譲渡をお断りしています。

とても大事な基準だと思います。