先ず、保護っ子の譲渡は、飼い主様も保護っ子も幸せに成る事が大前提にあります。

そのためには、野犬を迎えいれられる里親様に慎重に検討して頂きたいのです。

人馴れしていない野犬の成犬は皆様が考えておられるより、飼育が難しいです。

人と触れ合った事の無い生粋の野犬は、首輪や胴輪を着けるだけでも至難の業です。

 

センターから引き出して直ぐに里親様を探して

「この子は野犬とは思えないくらいとても大人しい子で、飼育は簡単ですなんて」無責任に譲渡している保護団体もありますが、絶対安易に考えないで下さい。

関東へお届け譲渡に行く度に、関東の保護団体さんと交流を持たせて頂いておりますが、

関東で、起っている現実を聞かされ驚いています。

山口県・香川県の野犬の成犬をセンターや保護団体から譲渡を受けた里親様が関東の保護団体へ引取り依頼の相談をする件数が毎年増えている様です。

 

野犬の成犬の譲渡を受ける場合は、最低でも触れ合いが出来る程度までに保護団体で人馴れが済んだ子を受け入れるようにして下さい。

 

野犬との触れ合いを夢見て譲り受けて、現実は、触る事も出来ないでは、最終的に飼育困難に陥り、野犬は、庭の片隅に鎖のリードで繋ぎっ放しとなり、懸命にお世話をしても、犬が受け入れてくれないでは、必ず人間も犬も不幸に成ります。

 

私の経験から言わせて頂けるなら、野犬の成犬と信頼関係が築ける様になるまで、野犬の扱いに慣れている私でも、1年以上は掛かります。

 

特にセンターから直接譲り受ける場合は、キャンセルが出来ませんので、特に慎重に検討願います。

保護団体でから譲り受ける場合でも、センターから救助して直ぐにさとおや募集している様な保護団体から譲り受けない方が懸命だと思います。

最低でも1年以上は保護団体の施設で、人と触れ合う訓練を受けた子を受け入れるようにして下さい。

 

野犬の成犬えの譲渡を受ける際、トライアル期間は絶対に必要です。

トライアル期間を過ぎても、返還請求を受け付けている団体から譲り受けるなど慎重にお願い致します。

 

訓練期間が長いこほど経費が掛かってしまい、譲渡諸費用が高額に成ってしまうと言うデメリットも多く在りますが、

里親様も犬も幸せに成れる確立(メリット)は大きいと思います。

 

野犬の成犬の場合、経費は

畜犬登録費:狂犬病予防接種費・去勢手術費・混合ワクチン接種費・施設使用料・医療費・目に見えない経費

多くの経費が掛かります。

訓練に数年かかる子も居ます。

 

愛の肉球会の場合、この様な、保護活動に必要な経費は、愛の肉球基金として、里親様・支援者様・会員様にお願いして、何とか運営の維持が出来ています。

 

保護活動費と目的を持って基金のお願いをしてます。

当然基金ですから、目的外には一切使用していません。

 

最後に、深刻な問題も起こっています。

これまでに。私が良く指摘しました、ノミ・ダニの駆除も行わずに丸投げ譲渡をしている野犬ビジネス団体の無責任な譲渡の繰り返しにより、バベシア症原虫を保有するマダニが関東にまで持ち込まれ関東一円にまでバベシア症が蔓延している模様です。

もっと深刻なのは、人間にまで感染するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」まで持ち込まれている可能性が高いのです。

これで人間が感染し亡くなる様な事が起れば、ウィルステロです。

山口県と香川県の野犬をと考えておられます、皆様は、時に慎重に検討してお迎えしてあげてください。