野犬ビジネスとは、何か勘違いしている方が多いようなので、私が考えている野犬ビジネスをご説明させて頂きます。

保護活動に、丸投げ譲渡などと言う不正行為は一切無縁な活動だと考えています。

山口県を例に挙げて説明させて頂きますと、

①エサやり団体が子犬を繁殖 → ②センターからの引き出し担当ボラ → ③譲渡担当の保護団体 → ④譲渡専門の保護団体

もっと簡単に説明しますと(子犬をキャベツだとお考え下さい)

①農家がキャベツを栽培 → ②ブリーダが仕入れ → ③卸売り青果市場 → ④小売店に販売

上の二つを並べてみると

①農家がキャベツを栽培 → ②ブリーダが仕入れ → ③卸売り青果市場 → ④小売店に販売

①エサやり団体が子犬を繁殖 → ②センターからの引き出し担当ボラ → ③譲渡担当の保護団体 → ④譲渡専門の保護団体

野犬を利用したビジネスですよね。

通常の保護ですと

①センターが野犬を捕獲収容 → ②保護団体が引き出し救助 → ③里親様に譲渡、若しくは④譲渡できなかった子は保護団体が終生飼育

こんな簡単な図式で終わりです。

里親様に譲渡させて頂きます時に発生する譲渡諸費用以外お金は一切動きません

①エサやり団体が子犬を繁殖、これは完全に野犬ビジネスですよね

②センターからの引き出し担当ボラ、通常は引き出し認可を受けて行政から引き出した子の里親様を探して直接譲渡するのがルールです。

③譲渡担当の保護団体、こんな団体は必要在りません

④譲渡専門の保護団体、保護活動に小売店も必要在りません

この不正を私は野犬ビジネスと呼んでいます。

 

しかし世間では支援金や寄付金を上手に集めて利益を出している保護団体を野犬ビジネスと呼んでいる方が多い様です。

この支援金や寄付金を集めるために嘘を並べて集める事は野犬ビジネスです。

クラファンで周南緑地公園には2.000匹も野犬が居る、その子達を保護するシェルターが必要だと支援金を集めている団体が居ましたが、これは、野犬ビジネスです。

寄付金集めに街頭で募金集め、これはビジネスでは無いと考えています。

法人の保護団体が寄付金を集める事は、法で許されています。

しかし、自称保護団体が同じ事を行なった場合は、物乞いとなり法律違反です。

得体の知れない何処にも登記されていない、個人団体や個人ボラは、絶対に寄付金と言う言葉でお金を集めません、物乞いに抵触するからです。

支援金と呼んで法のグレーゾーンを抜け道として利用しています。

法に則り上手に寄付金を集め利益を出しながら運営している団体は野犬ビジネスでは無いと考えています。

愛の肉球会は寄付金集めが下手なので、常時赤字運営と成っているだけです。

 

ここからは、東京の里親さんからお聞きした話です。

東京の保護団体が山口県の野犬だと言って、里親探しをしておられた野犬の譲渡諸費用が、山口県からの空輸代などと内訳が書かれていたのが、合計で70.000円だったそうです。

愛の肉球会で募集している子を東京まで送り届けて貰っても、70.000円でお釣が来たとビックリされていました。

コロナで不景気となり物価が高騰したので、譲渡諸費用も値上げさせて頂きましたが、以前だと東京までお届けさせて頂いても50.000円でした。

さすががにこの金額では赤字運営が続いて当然ですよね、

どうやって赤字に成らない様に頑張っていたかと言えば、東京までの往復の交通費が1回往復すれば車によっては60.000円以上掛かります。

里親様にお願いして関東方面へのお届け日を同じ日にして頂いて何とか運営が出来ていました。

それでも、3匹以上同じ日にお届けするのは体力的にも厳しかったですし、毎回3匹も同日にお届け譲渡するなんて無理ですから、赤字も増えて行く一方でした。

 

今回は、野犬ビジネスだけの説明で終わらせて頂きます。