1匹の元野犬によって破壊された部屋の様子をご覧下さい。
この部屋は、3帖程度で、救助して来た子犬の隔離部屋として使用していたスペースです。
この部屋は令和3年に床も板から張替えクッションフロアーを敷いて隔離部屋として使用するためにリフォームをしたスペースです。
現在は、飼育困難と成った里親様より引き取った成犬の飼育部屋として使っていますが、ご覧の有様です。
正面右の黒い壁は、完全に壁が抜けているので、寒気を防ぐために一時的な補修をしてあるだけです。
動物保護には、この様な諸経費が掛かっているのです。
この部屋を破壊した子の譲渡費用に計上して里親様に請求するのですか?
壁・床・ドアの補修に幾ら掛かると思われますか?
半分の負担をお願いしても、恐らく5万以上になると思います。
それに、医療費・エサ代・ペットシート代・施設使用料を計上すると10万は下らないです。
そんな譲渡費用を支払って成犬の里親に成ってくださる人なんて居ると思いますか?
いまこの子は、1万円の譲渡諸費用(愛の肉球基金)で里親様の募集をしていますが、それでも声が掛かりません。
保護しない、丸投げ譲渡専門の保護団体なら黒字に成るでしょうが、真摯に活動するほど費用は掛かります。
その辺りを考慮して多くの里親様に広く浅く愛の肉球基金をお願いしているだけです。
10万円でも理解して譲渡費用を支払ってでも里親に成ってくださる人が居るなんてただの綺麗毎です。
現実飼育が難しい野犬のDNAを受け継いだ子の譲渡を申し出てくださる里親様なんて皆無に近いと思います。
この画像の状況こそが現実です。
野犬のDNAを受け継いだ子の飼育は甘いものでは在りません。
人間が道具を使わずにここまで破壊できると思いますか?
無償で保健所から譲渡して貰った子に対して諸費用を請求するのは保護ビジネスだと言ってる方もチラホラ居ますが、
現実を見て言って欲しいです。
愛の肉球会は野犬専門の保護団体です。
感染症・危険といつも隣り合わせで活動しています。
現場の事を何も知らない人たちの机上の空論と現実は全然違うのです。
命を軽視し、動愛法に則った活動を行っているだけの団体は2万円の譲渡諸費用でも儲かると思います。
理由はいたって簡単です。
動愛法では、
保健所から引き出し後48時間目視による健康管理を行えば譲渡が出来ます。
血液検査 → 義務では在りません。
感染症の検査 → 義務では在りません。
混合ワクチンの接種 → 努力義務です。
犬畜犬登録 → 保健所から譲渡された後30日以内に登録義務が在ります。
【注意】子犬の場合、推定誕生日から90日~120日以内に登録義務が在ります。
48時間目視による健康管理さえ行えば、譲渡可能と成り
30日以内に犬畜犬登録をすれば良いという事です。
30日以内に譲渡してしまえば、犬畜犬登録の必要も無いと云う事です。
掛かる経費は48時間分のエサ代とペットシート代・施設使用料だけです。
これだと、2万円でも殆ど儲けでしょうね。
もっと金儲けを優先させれば、保健所から引き出した子を野犬ビジネスに買って貰えば丸儲けです。
保健所から月に30匹引き出して1匹1万円で買って貰えば30万の儲けですよ。
笑いが止まらないでしょうね
買い取った保護団体が3万円の譲渡費用を請求すれば、実質2万で譲渡したのと同じです。
赤字に当てはめれば丸儲けです。
バイヤーが跡を絶たないのが理解して頂けると思います。
これが野犬ビジネスの儲ける仕組みです。