犬の殺処分ゼロを望んでいる皆様にお願い。

 

犬には野良猫の様な、地域猫なる制度が御座いませんので、飼い主の居ない犬に対しましては、現行法では、誰かが飼い主に成るしか救助方法が御座いません。

 

そこで、犬を飼うなら保護犬をと考えてくださっている方も多いと思いますので、成犬も視野に入れて検討してあげてください。

 

確かに、野犬の成犬なんて危険と考える方も多いと思いますし、飼う自信が無いとお思いの方も多いと思います。

人間と犬の関係は信頼関係で結ばれるものだと私は考えています。

人間が怖いと思う様に、野犬も人間が怖いのです。

この恐怖心を互いに克服し信頼関係が出来あげれば、絶対に家族に成れます。

 

行き成り野犬を引き取るのはとつも無理があると思いますが、保護団体が引き取り、野犬の人を信じる心を開かせた子なら、後は里親様との信頼関係を作り上げて貰えば良いだけです。

危険なリスク等は保護団体に任せ、信じる心を開いた子を迎え入れる対象に加えてあげてほしいのです。

リードさえ着けさせてくれれば制御は出来ます。

これまで自由に暮らしてきた子にリードを着ける行為自体も危険を伴いますが、馴れてくれた子は、人間と一緒に行動するものだと自覚を持ってくれます。

 

野犬より迎え入れるのが難しいのは、飼い主に虐待を受けていた子です。

野犬でも、虐待を受けていたと思われる子は、保護中に解ります。

この様な子は、自分から距離を近付けては来ますが、人間側から近付くと反射的に自分が安全と思う距離まで離れます。

愛の肉球会でも、保護してから5年も経過している子が居ますが、自分からは悪戯をするため寄って来ますが、

スタッフが近付くと後退りします。

私がその子の保護部屋に入り掃除をしだすと後ろから近付いて来て、上着の背中を噛んで引っ張って悪戯してきますが、触りに行くと後退りして距離を保とうとします。

触れ合いを諦めて掃除に戻ると、またまた悪戯をしてきます。

この子は、噛むという仕草は見せませんので、楽しんでいるみたいです。

愛の肉球会では、元野犬の成犬でも、抱っこ出来る子が複数居ます。

こんな子なら、迎え入れてくださっても、比較的簡単に信頼関係は築けると思いますので、

成犬も視野に入れて迎え入れる事を検討してあげて下さい。

愛の肉球会は、成犬・子犬問わず、救助し里親様に繋ぐ事が出来ますよう、日々邁進しております。

愛の肉球会が譲渡させて頂きました野犬の成犬もみんな里親様宅の家族となり子供の様に育てて頂いております。

当会では、譲渡後も出来る限りのサポートをさせて頂いております。

 

譲渡契約が締結したら無関係と言う様な保護団体から譲り受けるのはリスクも危険も多いですが、後々のサポートしてくれる保護団体からの譲渡ならリスクも少なく迎え入れるのも安心かと思います。

 

是非とも、成犬も視野に入れてご検討願います。