私の動物保護活動に付きましての考え方の根底は、動愛法の厳守です。

国が定めた基準を根底に考え、それに独自の考えをプラスした活動です。

これが保護現場の現実です。

理想を並べるだけなら簡単です。

わたしでも理想だけなら、幾らでも並べる事が出来ます。

例えば、獣医さんが健康状態に付いて保証を付けれる位の検査を行い、避妊・去勢の手術を施してから里親様に譲渡できればベストかと思います。

保護施設も、センターの様に、排泄物を洗い流せる床+気温・湿度の自動管理、それに自動給餌器など、

室外に保護犬の鳴き声が聞こえない様に、完全防音室での保護

理想を挙げれば切りが在りません。

どこで妥協するかです。

獣医さんが健康状態に付いて保証を付けれる位の検査には最低でも5万~6万も費用が掛かると複数の獣医さんからお聞きしています。

まして命に保障なんてつける事は出来ないと獣医さんは口を揃えて言います。

それに、それに避妊・去勢手術を受けさせるには最低6ヶ月齢を目処に受けさせる事になりますから、子犬の譲渡はできなく成ります。

それぞれの費用の問題はどうするのか疑問です。

野犬の成犬を10万円近くの譲渡諸費用を支払って里親に成ってくださる人が居るのかも疑問です。

愛の肉球会では、今現在、去勢手術を受けさせた雄の成犬の里親様を募集していますが、挙手なんて挙がりません。

勿論、去勢費用なんて請求していません。

これも現実です。

精密検査費+避妊・去勢手術費+施設の維持費+全て保護団体に負担しろと言う考えなら、現実を見て下さいと言うしかないですね。

1頭譲渡するのに10万円も保護団体に負担しろなんて、常識のある人なら考えませんよね。

現実を視ずに理想だけを語り偽善者ぶるのは辞めて頂きたいものです。

理想と現実の狭間で一番苦悩しているのは、保護団体です。

昨年の動愛法の改正に伴い、改正後の動愛法に対応できずに崩壊している保護団体は複数実在します。

それほど、厳しく改正されたのです。

法律を根底に考えプラスで不幸な子を幸せにする方法をそれぞれの団体が独自に考え薦める事に問題が在りますか?

 

消費税ゼロ・物価も以前のラインまで値下げ、理想ですが、出来ますか?

現実は自殺する人が増えています。

刑務所へ逃げ込む人も増えています。

これが現実です。

 

野党の国会議員さんが、動物愛護に取り組んでくれていますが、どんなに立派な活動をして下さってもなにも変わりません、それが現実です。

これが政権政党の議員さんなら少しは改善できるかも知れませんね、岸田総理が先頭に立って動物愛護に少しでも興味を持って活動してくれれば直ぐにでも変えることが出来ますが理想です。

 

理想を語って偽善者気取りのご自信が理想を現実のものに出来るなら、幾らでも語って下さい。

夢物語だけで、保護の世界は変わりません。

10年後に理想が現実のものになっても遅いのです。

目の前の子を救うだけで何処の保護団体も手一杯だと思います。

 

今日もあさの7時に子猫の捕獲のお手伝いをして欲しいとの依頼で、現場に出て日暮れまで追いかけっこしてました。

5匹見付けていた内の3匹捕獲できました。

この子猫は依頼者様が保護したいので捕獲のお手伝いをして欲しいとの依頼通り3匹の子猫を直ぐに病院へ連れて行って下さりました。

猫用の捕獲期は貸し出してきました。

 

足に障害を持つ私には一番きつい依頼ですが、保護してくださるとの事で、半日以上走り回りました。