里親様からの挙手が上がらない。
これは保護犬の成犬に突き付けられた悲しい現実です。
成犬は、終生保護犬として施設で過ごすしか生きる方法は無いのでしょうか?
純血種の小型犬の成犬ならまだ少ないながらも里親様からの挙手は上がりますが、中型犬の雑種の成犬には挙手が上がりません。
昨年度から、動愛法が改正され保護できる頭数が制限されるだけに、新しい成犬を保護してあげる事が難しくなり殺処分から救助できない現実があります。
愛の肉球会では、譲渡後に里親様を嚙むなんて悲しい事故を避けるため、人馴れさせるまで、施設で保護して人間との信頼関係を築いてから、募集をしていますが、それでも、挙手が上がりません。
犬の飼育に成れた方には、是非とも保護犬の成犬も引き取る事を視野に入れて検討してあげて欲しいです。
私自身、個人的に大きな犬が好きですので、疾患や障害の在る子を私が引き取ってますが、昼夜付き纏われ、就寝時はベッドの横で寝ていますが、冬場は特に湯たんぽの様な心身ともに暖かくしてくれる存在で、最高の相棒です。
元野犬の成犬でも心を開いてくれた子は絶対に裏切りません、終生の良き相棒に成ってくれますので、里親希望者様には是非とも視野に入れて検討してあげて欲しいです。
動愛法が改正されたので、多額の支援金を集め保護シェルターを建設しても、一日8時間シェルターに常駐してお世話をするスタッフ1人に対して保護できるのは今年からは最高で25匹です。
例えば周南犬100匹を収容保護できるシェルターを建設しても、8時間お世話をしてくれるスタッフが最低でも4人必要と成ります。
営利な事業を行っていない非営利団体で4人もスタッフを雇えると思いますか?
この頭数制限が無かった時は、何処の保護団体も詰め込み状態で活動をしていたと思いますが、
保護っ子の大きさに合わせ保護スペースの広さも明確になり、保護頭数にも制限が付けられました。
動愛法が厳しくなり保護っ子を守る事は大切ですが、現実と懸け離れ過ぎた改正です。
何処の団体さんも飽和状態が続いていると思いますのはで、新しい子を迎え入れるのは難しいと考えられます。
里親様から挙手が上がり上とさせて頂いた空きスペースに新しい子を保護するしか方法が無い状態で、
保護している子に対して里親様からの挙手が上がらなければ、殺処分やむなしで見殺しにするしか何も出来ない状態です。
野犬の成犬と触れ合って信頼関係を築く事は、危険と出費だけです。
それを良く物語っているのが、個人ボラは絶対に成犬を救助しませんよね。
成犬の保護は危険と出費のデメリットしか無いから、個人ボラは救助しないのです。
愛の肉球会では数多くの元野犬の成犬を保護して里親様に安心して譲渡できるように成るまで、触れ合い信頼関係を築いているのを皆さんは知っていると思います。
命・命を連呼している個人ボラはなぜ自身で成犬を救助して保護しないのか?意味不明です。
命に、子犬も成犬も差は無い筈です。
愛の肉球会はスペースが空けば、躊躇無く直に成犬を救助しています。
今は、動愛法が本格的に施行されます来年の頭数制限(スタッフ1人に対して20匹)に向け成犬の譲渡に力を入れています。