「子犬は空輸できないのですか」?
とのご質問を頂いておりますが、詳しく書いておられますので、参考にして下さい。
本年の6月1日より動愛法が改正され、搬送する子の(全ての保護動物が対象)健康状態を監視する事の出来ない搬送は禁止されています。
解り辛いと思いますが、
目視による監視・キャリーにカメラを設置して遠隔でも監視が出来れば良いらしいです。
しかし、空輸の場合動物は貨物室での搬送と成りますから、目視による管理は無理ですし、電波を飛ばす事に成るカメラの設置しての管理も無理だと思いますので、成犬・子犬に係らず、保護動物の飛行機での搬送は動愛法違反となり出来ないと思います。
「公共の乗り物で搬送する事が、何故無差別テロなのですか」?
これは全ての動物に当てはまりません。
山口県のセンターに捕獲された子に限られています。
山口県内のセンターでは一切の医療行為を行わず譲渡していますので、山口県や九州ではマダニ感染症の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染しているマダニが多く、完全にマダニの駆除を終えていない子を公共の乗り物に乗せる行為は、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウィルスを撒き散らせる行為です。
この重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の致死率は国立感染症研究所が6.3〜30%と公表しています。
この重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は犬や猫にも感染します。
犬や猫に感染した時に発症する症状は、以下の様に公表されています。
☆発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)。また、頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などが起きます・・・☆
症状はバベシア症に類似しています。
周南の子犬はバベシア症に感染していると騒いでおられるボラさんが多いですが、バベシア症は赤血球に張り付いているバベシア原虫が見付かって初めてバベシア症と診断されるそうです。
獣医さんの見解では、動物病院で行う遠心分離機や電子顕微鏡での検査で、赤血球に張り付いているバベシア原虫を見付け出す事は至難の業だそうです。
山口県では、人間までもこの重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染している人が多いのに、雑木林や雑草の中で身を隠して生きている、野犬が感染している子が居ないなんて考えられますか?
人間に感染した場合の致死率が6.3〜30%ですよ、抵抗力・体力・免疫力の無い子犬に感染したらどれくらいの致死率になると思いますか?
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウィルスを保有しているマダニが寄生している野犬を完全に駆除しないまま公共の乗り物に乗せる行為は無差別テロだと言ってるだけです。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の潜伏期間は国立感染症研究所が6日~2週間と公表しています。
公共の乗り物に乗せるなら、最低この潜伏期間を過ぎた子で、マダニを完全駆除している子が条件に成ると思います。
野犬ビジネスの人たちは、発症して死んだら販売できなくなるので、慌てて譲渡という名の販売をしてしまうのですね。
譲渡後に死んだら、全て里親様の管理責任にして終わりですから、無責任過ぎますよね。
獣医さんも犬と云う事で、バベシア症を疑うと思いますから、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の検査をしたと言う話を聞いた事が在りません。
犬や猫のPCR検査も迅速簡単に出来るようにして欲しいです。
愛の肉球会では、バベシア症より人間にとっても脅威となる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に重点を置いて考えて行きたいと思います。
ただ、愛の肉球会では2週間以上健康管理を行ってから譲渡していますので、間違って重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染している子を譲渡してしまう可能性はほぼゼロだと思います。
センターから引き出して慌てて譲渡するボラや団体は営利目的だと考えても過言ではないように思います。
譲渡までに死んでしまったら、搬送費などの掛かった経費は赤字と成りますから、直ぐに譲渡してしまいたいですよね。
健康管理の保護期間中も餌代・ペットシート代・人件費(営利を目的としている団体の場合)が掛かりますから、発症前の潜伏期間中に譲渡してしまいたいですよね。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は九州や西日本特有の感染症のように思われていましたが、最近では愛知・静岡でも重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染した人が多く見付かり死亡したと公表されています。
私がいつもセンターから引き出した子を1匹ずつマダニを取り除いている事を知っている獣医さんから、危険すぎると注意されています。
(私は感染するリスクを理解したうえで行っていますから、万が一感染して死んでも後悔はしません)
マダニが耳の中で動き回っていると考えたら、ガサゴソ音も気持ち悪いと思いますが、痒くてもかけない辛さから開放してあげたいですよね。
フロントラインはノミには即効性は在りますが、マダニには直接掛けないと即効性が在りませんので取り除いてあげてから完全駆除するために補助的に使うのが最適だと考えています。
私の場合、耳に寄生しているマダニは取り除いた後、綿棒にフロントライン・スプレーを染み込ませて耳掃除しています。
これで取り切れなかったマダニも完全に駆除できると考えています。
致死率が6.3〜30%のウィルスを撒き散らす可能性が在るのですから、無差別テロですよね。
金儲けのためなら何でもあり、怖いですね。
コロナウィルスに感染した人は隔離するのになぜSFTS ウイルス は野放しなのか?理解不能です。
保護活動をしている人達も、ウィルスに関しては細心の注意を払うのが義務だと思います。
最低でもウィルスの潜伏期間は健康管理を行ってから譲渡すべきですよね。
SFTS ウイルスに感染した子に傷口を舐められただけでも感染するそうです。
里親希望者様もセンターから引き出して最低でも2週間を過ぎた子を譲渡して貰って下さい。
可愛いと迎えた家族がウィルスを持ち込んできたと悲劇の始まりにならないためにも用心してください。
最後に
『シロ』君の容態が急変したと獣医さんから連絡が来ていませんので、容態が安定してきているのではと勝手に安堵しています。
平生町民と獣医さんの愛情と『シロ』君の生きたいとの気持ちが奇跡を起こしてくれたと思います。