譲渡契約を締結させ巣立たせた翌日に、里親様が『キキ』君にを2度も嚙まれ怖くてお世話も出来ないので、引き取りに来て欲しいと譲渡契約キャンセルの連絡が入り、

あの超甘えん坊で攻撃性の一切見られなかった『キキ』君が人を嚙むなんて?と衝撃を受けました。

真相も知りたいしこのままほおっておけないので、緊急で福岡県久留米市まで引き取りに向かいました。

里親様宅に到着したのは22時でした。

それから、詳細を里親様に尋ね、嚙まれた怪我の状態を尋ねると、血も出ていないし、傷跡も残っていないとの事でした。

さらに状況をお聞きすると急に噛みに来たので、手を引いたところ歯が当たったと事で嚙まれてはいないとの事でした。

譲渡契約の正当なキャンセル理由とは程遠いですが、このままでは、『キキ』君が幸せに成れないと判断しまして、譲渡契約を破棄して『キキ』君を引取って来ました。

センターから救助してきた日の『キキ』君の動画ですが、こんなにおとなしい子が人を嚙むと思いますか・

 

 

昨日引取った直後の『キキ』君の動画です。

 

『キキ』君の真の姿を観て判断して頂きたいので、ノーカットでアップしました。

超甘えん坊で、人が大好きで、ここまで人馴れしている『キキ』君が嚙むとは思えません。

 

里親様の名誉を守るために、書かせて頂きますが、

数多くの野犬の子犬を観て来た私と一般の方との人馴れとの認識の違いは大きいと思います。

野犬の子犬は、基本全ての子が、

怖がりです。

人を怖がります。

知らない人に触られるだけでおしっこを漏らし、ウンチを漏らす子も多くいます。

野犬の本能で、知らない人に対しては反射的に噛みに行く子も居ます。

そんな子を多く見て来ている私から見れば、『キキ』君は攻撃性も一切無く、人間に抱っこされるのが大好きな超甘えん坊さんです。

人馴れ度抜群な子です。

しかし一般の方の考える人に馴れている子とは、呼べば尻尾を振って近付いて来る人間に愛想を振り撒く子と認識しているようです。

野犬の生んだ保護犬と言う大前提を忘れているのかと思います。

この認識の違いのために、『キキ』君を不幸に出来ないので、キャンセルを認め引取ってきました。

施設に来た日の『キキ』君と里親様を嚙んだと言われた日の『キキ』君の姿を観て嚙む様な子か判断してあげて下さい。

噛む犬とレッテルを貼られたら譲渡は難しく成ります。

こんなに可愛い子を相手に怖くてお世話が出来ないなんて信じられません。