これまで、第1種動物取扱業(ペットショップ・ブリーダーなど)の中でも皆さんが注目を集め観ていたのは、ペットショップに並んで販売されている子にだけスポットライトを当てて観ていたと思いますが、動愛法の改正により、色々と問題点がみえてきたかと思います。

劣悪な環境での繁殖・売れ残った子の行方などにもスポットライトが当たりつつあります。

すべてを曝け出さないと、改正など出来ないと私は考えています。

 

第2種動物取扱業(保護団体・保護活動者など)も同じ事が言えます。

今現在スポットライトが当てられているのは、センター(保健所)からの救助だけの様な気がします。

救助した子はすべて里親様に譲渡されていると考えられますか? 答えはノーです。

子犬の場合でも、病気の子・障害の在る子・攻撃的な子などは、譲渡対象外の子が絶対に居ます。

成犬などは、周南犬の場合、8割以上の確立でフェラリアに感染しています。

治療しても里親様の挙手が上がらないのが現実です。

この様な子こそ、保護団体が必要だと思います。

しかし現実は、この様な子にはスポットライトは届かず忘れ去られた存在になっています。

その結果が費用と手間の掛かる子の処分です。

増山事件は起こるべくして起こった事件です。

保護団体はお金の成る木など持っていません。

運営を続ける責任がありますから、処分するしか選択が残されていないと思います。

周南健康福祉センターから子犬の救助だけにスポットライトが集まっています。

スポットライトの当たっているところにだけ、寄付金・支援金などおの金が動きます。

救助した子犬は里親様に譲渡する際に、掛かった費用の一部・すべてが回収できる見込みがあります。

しかし忘れ去られている保護団体が保護している子達は、経費の回収どころか、経費が日々掛かります。

私事で恐縮ですが、餌ヤリの監視巡回でも、ガソリン代などの経費は毎日掛かります。

周南市内・下松市内の巡回で、毎日150km程度走行します。

ガソリン価格も高騰しています。

一日のガソリン代は2,000円弱だと思いますが、毎日となると運営を圧迫します。

他の多くの保護活動者も餌ヤリ反対を唱えていますが、自ら進んで餌ヤリを止めようとはしないのは経費ばかり嵩むからです。

まさに、お金にならない活動はしないと言う事です。

自分の利益に成らない事はしないのでは、本当の意味で保護活動者とは言いません。

わたしは、愛の肉球会より7年間で1円の報酬も貰った事は在りません、愛の肉球会スタッフ全員同じです。

それどころか、お届けに行った時に、里親様から、ご飯代と個人的に頂いたお金も、寄付金として愛の肉球会のお財布に入れています。

保護活動者が増えても、野犬問題の解決の糸口すら見付からないのは、利益に繋がらない活動をしないからです。

第1種動物取扱業も動愛法改正により色々な場所にライトが当たったように

第2種動物取扱業も視野を広げてライトを当てて真摯に活動している団体や個人ボラを見守ってください。

保護団体や個人ボラの労力はお金で買えますが、犬の命はお金では買えません。

寄付金や支援金に結びつかない地道な活動を続けている団体様こそ、真の保護団体です。

パフォーマンスに騙されないで下さい。

皆様の判断に保護っ子たちの命が託されています、ご自身の目でしっかりと見て応援する団体さんを見定めてください。

それが、野犬問題解決への第一歩です。