これは、過去6年間で30万キロ以上、里親様へ野犬の子達の命を繋ぐため、日本中を走り回った私自身の体験を下に、何かの参考にでも
なればとの思いで書かせて頂きます。
先ず始めに、注意点を幾つか紹介させて頂きます。
①アップダウンの激しい峠道は、気圧の変化からか、特に子犬は体調を崩す子が多いです。
②地道の移動は、ストップアンドゴーも多い上、道路の凹凸も激しいので車酔いする子が多いです。
③高速道路の長いトンネルで、軽いパニックを起す子がいます。
「高速道路のトンネル内は、タイヤのロード音・エンジン音・風切り音など色々な音が反響した、自然界に存在しない音が原因で
パニックを起す子が居ると考えています」
移動中は、こまめに休憩させ、速度を控えた安全運転に心掛けて下さい。
特に高速道路のトンネルは、エンジンの回転を抑えて出来る限り一定のスピードをキープしてスムーズに抜けるようにして下さい。

搬送は、安全に目視できる場所に乗せてあげて下さい。
そわそわと落ち着かなかったり、キャンキャンと吠えたりするのは、パニックに成っている可能性が高いので、話し掛けたり、抱っこしたり、
触ってとにかく落ち着かせてあげて下さい。
パニック状態が続きますとストレスが溜り、病気に成る子もいますので、細心の注意を払って異常な行動がないか?見守ってあげて下さい。
 

異常に吠える・落ち着きがない・トンネルに入ると起きる

この様な、行動が見られた時は、気分転換させて下さい。

(抱っこして屋外の空気に触れさせる・触れ合う)

搬送する時は、時間に余裕を持って出発して下さい。

最悪の場合、搬送を中止する決断も必要かと思います。

搬送時間は、最低でも通常の1,5倍以上の時間が掛かると考えて下さい。