昨日、心強い訪問者が当会の施設を訪ねて来て下さりました。
元々、周南健康福祉センターから引き出し救助していた団体の代表です。
訪問理由は、子犬の急死についての情報と野犬ビジネス集団の情報提供です。
いま現在は、周南健康福祉センターから引き出し救助は休止しているとの事です。
休止している理由としましては、どんなに検査を受けさせて健康と診断されても、容態が急変し、急死する子が後を絶たないようで、
急死の原因が明確にならず、運営が破綻状態に成り救助を諦めたとの事です。
確かに、健康診断に諸費用を投じ、里親様への譲渡に繋げる事が出来れば、諸費用の回収は見込めますが、容態が急変し医療に掛ければ
当然医療費が嵩みます。
そのうえ、急死すれば、医療費が嵩んだ上に火葬費(約25,000円)まで団体が負担する事になりますから、運営状態はどんどん悪化しますよね。
訪問下さいました団体も急死する死因は特定出来なかった様です。
獣医さんの死亡診断結果も、当会の獣医さんと同じで、消化器系疾患と診断されているようです。
ここからは、推測ですが、どちらの獣医さんの推測が同じ様です。
フェラリアや寄生虫や感染症に感染している母犬が多いので、母体内での栄養状態も悪く生まれてからの飼育環境も栄養状態も悪いので、
臓器の発育不良・寄生虫などが原因ではと推測されているようです。
母犬が劣悪な体長下で、本能だけで望まれない子の妊娠・出産を繰り返し劣悪な環境下で子育てをしているのが解って頂けるかと思います。
そんな中で、何故野犬ビジネスが成立するのか代表の方とお話しましたので、記載させて頂きます。
保護団体は体調管理を行い体調の整った子を里親様に譲渡します。
しかし、野犬ビジネス集団は、まさに仕入れた子を直ぐに里親様へ譲渡します。
実際にバベシア症に感染しているのが発覚した子でさえ平気で譲渡してますよね。
責任感の違いだと思います。
代表お話では、野犬ビジネスを目的とする人達と、保護を目的とする団体とでは根底が全く違うとの事です。
ビジネス団体は支援や寄付を募らないと、その団体さんも誹謗中傷の嵐だったそうです。
ビジネス団体は、利益を求めて活動をしているのですから、支援も寄付も募る必要は在りませんよね。
その点、保護団体は、体調管理が終わった子を譲渡対象としますので、譲渡後里親様に悲しい思いをさせる事は少ないです。
リスクは保護団体が受け持っています。
ビジネス団体は、諸費用やリスクを背負いたくないので、直ぐに里親探しを始め、譲渡してしまいます。
里親様は譲り受けた後のリスクが大きいと言う事です。
周南健康福祉センターが何故駆虫薬(ドロンタール・プラス)の投薬を短期間で止めたと思いますか?
訪問して下さった代表と話をしましたが、駆虫薬投薬後に下痢・嘔吐が始まり容態が急変する子が多い事は、何度もこのプログで書かせて
頂きましたから、ご存知の皆さんも多いと思います。
センターは一切公表していませんが、体長不良に陥る子が多いので、投薬を止めたのだと思います。
投薬していない理由は、投薬するのが難しいと職員から聞いていますが、獣医師の資格を持つ職員が多いのですから、理由に成ってませんよね。
山口県の獣医師会に報告が挙がっている、寄生虫の寄生が酷く1回の投薬では駆除できないと言う報告が納得できますよね。
最後に代表の方より、
自身の団体が周南から手を引いているのに、頼めた義理ではないが、野犬ビジネスから周南の子達を守ってあげてと頼まれました。
保護頭数がキャパオーバーする様なら、一時預かりをし、健康管理するのをお手伝いするとの申しでも頂きました。
一時預かりと言っても、健康管理(体調管理)が終わった子の、里親様募集も譲渡も当会で全て行って欲しいとの事ですから、丸投げ譲渡には
成りませんよね。
最近、この様な心強い応援や、情報提供が後を絶ちませんので、大忙しです。
私の方から、代表の方に、周南の子をもう一救助して欲しいとお願いしましたが、会員の方々が反対していて難しいとの事です。
当会も同じですが、団体の場合、会員様や支援者様の意向を無視した活動は出来ませんから難しい問題ですよね。
会員様や支援者様は、ビジネス団体の誹謗中傷に晒され、運営の危機を招くぐらいなら拘るなとの選択は間違いでは無いと思いますから誰も攻める事は出来ませんよね。
当会の会員様や支援者様は、私が信念を持って突っ走ることを許してくれてますので、最後まで闘えます。
保護団体最後の砦と肝に銘じて、周南の子達を守ります。