本日、柳井健康福祉センターの立ち入り監査が在り。
改正されました動愛法について詳細な説明をして頂きましたが、保護動物専用の施設やシェルターを持たない個人ボラさんには、
とてもハードルが高くなったと感じました。
次の表を見て頂ければ、理解できるかと思います。
周南市の野犬の成犬の場合、一番左の体長欄の50のところを基準に考えて欲しいとの指導です。
分離型のサークルの大きさは縦100cm×横75cm×高さ100cmです。
分離型とは、一日3時間以上フリースペースで遊ばせなければ成りません。
一日3時間以上フリースペースで遊ばせる事ができない場合は、面積4.50㎡のスペースが必要です。
簡単に考えて2帖以上のスペースが必要と成ります。
8帖の部屋でも3匹しか保護できないと云う事に成ります。
周南犬でも大きい子だと20kgは超えますので、50以上で考えて下さい。
人が制御出来る子なら3時間サークルから出してフリーに遊ばせる事は簡単ですが、周南の子は野犬ですから、喧嘩が始まれば制御するのは難しいと考えています。
犬同士が喧嘩を始めて怪我でもすれば、保護活動者の責任が問われますし、スタッフの監視下で遊ばせても喧嘩が始まれば制御不可能ですから、
必然的に、成犬1匹に対して4.50㎡のスペースを確保する必要に迫られます。
愛の肉球会の場合ですと、8帖のリビングに小柄な成犬8匹保護していますが、その子達だけ改善して欲しいと指示されました。
リビングは廊下続きで4.5帖と8帖の洋間が繋がっていますし、玄関スペースが4帖在りますので、少しリフォームすれば問題は解決できます。
しかし自宅の限られたスペースを保護部屋として第2種動物取扱業の申請をしている個人ボラさん宅では、余程の豪邸住まいでなければ、この基準をクリアさせるのも難しいと思います。
ボランティア活動なんて楽しくて簡単だとボラ仲間を増やしたくて必死の人も居ますが、毎年1匹か2匹は疾患など色々な理由で譲渡の出来ない子が居ます。
(愛の肉球会では丸5年の活動で20匹も居ます)が、これらの子は当然、引き出した保護活動者が終生飼育をする事に成ると思いますが、疾患の在る子を譲渡してしまうのでしょうか?謎だけが残ります。
愛の肉球会では幸いな事に保護施設を持ってますので、クリアさせる事は出来ますが、専用施設を持たない個人ボラだったら、収容オーバーした子はセンターに送る事になるのでしょうか?
保護活動者が増える事は喜ばしい事ですが、自分の時間・家族との時間は無くなる覚悟と、疾患や攻撃性の強い子は終生飼育になる覚悟と1年365日一日も休みが無くなる覚悟が必須条件だと思います。
仕事の片手間で出来るほど簡単では在りません。
保護活動は始める時は比較的安易に始める事は出来ますが、辞める時は、保護している子が居る場合難しいと考えて下さい。
多頭飼い崩壊をしている人が多いのは、辞める時の難しさを物語っている事を理解してあげて下されば解り易いと思います。
救助した子に疾患が見付っても里親様を騙して譲渡してしまう様な無責任な方なら、終生保護する子は居ないと思いますから、簡単だと思います。