この度、お見舞金制度を儲けてから初の適用事例が・・・

お見舞金制度とは、愛の肉球会が独自に設けている制度で、
譲渡契約締結後1週間以内に、当会が指定する一部の感染症(パルボウィルス感染症・バベシア症)が発症いたしました場合に限り、
医療費の一部でも負担させ頂こうと制定した制度です。

この度、感染症の潜伏期間を無症状ですり抜けてしまい、現在も無症状ですが里親様が精密検査を受けて下さいました結果、
バベシアキャニス感染症と診断されました。
この制度を利用頂くには、原則として感染症が発症した場合と在りますので、適応できるか微妙なところですが、医療費の一部だけ
でも負担が出来ればと始めたシステムですので、私の一存で適応させて頂きました。
里親様とは、十分話し合いをさせて頂き
里親様募集条件の一つに
《12、多くの感染症の潜伏期間とされる4週間は施設にて健康観察・管理を行い発症していませんが、
劣悪な環境で野犬が産んだ子ですので、感染症に感染しているリスクが在る事だけは、ご理解願います。》
《13、譲渡締結後1週間以内に《パルボウィルス感染症・マダニ感染症(バベシア症)》が発症いたしました場合に限り
獣医師の診断書と引き換えに譲渡諸費用よりお見舞金と致しまして、2万円医療費負担させて頂きます。》

12の責務を、感染症に感染しているリスクを理解し承諾して里親としてお申し込み頂き譲渡させて頂きましたので、
この責務を全うして頂くことで、
13の権利を行使して頂き
当会としましては、13の責務を全うする事により、双方の権利と責務を全うするという事で円満に問題の解決を図りました。

残された課題は、潜伏期間を無症状ですり抜けてしまう子が居ると云う事です。
これまでに譲渡させて頂きました子犬の数は500匹以上ですから、単純に計算して、0.2%以下の確立ですが、潜伏期間を無症状で
すり抜けてしまう子が居ると云う事実です。
動物病院で行う
■電子顕微鏡での赤血球目視では内部に隠れているバベシアを発見するのは難しいと云う獣医さんも多いですから、この方法を用いても
すり抜けてしまう確立は0.2%以上だと思います。
バベシアの検査方法は以下の様な方法が在るそうです。
・身体検査
・血液検査
・尿検査
・PCR検査(外部機関へ依頼)
・X線検査
・超音波検査
一番正確な解答が得られるのは・PCR検査(外部機関へ依頼)と思いますが、この方法を用いても検査結果が100%だと云う事は無いと云う事です。
100%を目指す肉球会と致しましては、この0.2%の確立が良いのか?悪いのか?判断が難しいところですが、
支援者様や会員様の声は、新型コロナウィルス感染症のPCR検査の感度は最大70%とされている事を考えれば、現行の0.2%は許容範囲内だと
考えても問題はないのではとご意見を頂戴しています。

感染症は、《パルボウィルス感染症・マダニ感染症(バベシア症)》だけではご在ませんし、現在の最短でも譲渡日まで、4週間以上の施設にて健康観察・管理期間で、他の感染症や疾患を持った子の譲渡を防げる事を考慮し、メリット・デメリットで考えれば里親様に取ってはメリットの方が大きいのでは?
と考える人も多く居ます。
これまで譲渡させて頂きました里親様からのご意見は、0.2%のリスクを背負得ない人は保護動物を譲り受ける権利など無いと厳しい声も聞かれます。
年度末で、役員総会を開きますので、昨日の動愛法も踏まえ、これまで頂きました声を纏め議題として総会に掛けて改善して行きたいと考えてます。

バベシア症に感染している事実を知りつつ、譲渡が認められる感染症ですから、バベシア症とらわれる必要は無いのではとの意見もお聞きしています。

人間のする事に絶対は無いと言われますから、100%を目指す事自体無理なのかもと考えさせられます。

 

「適切な医療に掛ければ子犬は死なない」

「適切な医療に掛ければ犬は病気で死なない」

この様なカルト的発言を平気でする人、それを信じる人が居る事も事実です。

 

「今まで死ななかった犬が居るなら」是非とも見てみたいです。

世界中が大騒ぎするでしょうね。

しかしながら、「絶対に生あるものは全て死にます。」

これが現実です

絶対(100%)を目指しても、人間の力では無理なんでしょうね。

しかし0.2%の確立を0,1%に減らす事は絶対に出来ると思います。

諦めずに邁進して参ります。