私は、阪神淡路大震災の時に多くのボランティアさんに助けて頂きました。

愛の肉球会の代表理事で私の娘が震災の前年9月に産まれたばかりの乳飲み子でしたので、なおさら多くのボランテイアの方々に助けて頂きました。

しかし、見返りを要求された事は一度も在りません。

暴力団ですら、原付スクーターに物資を分散し被災者に運んでいました。

 

少し話は逸れますが、当時暴力団追放運動が盛んに行われていました。

私の地元でも、暴力団の事務所前に監視小屋を建て追放運動を行っていました。

その暴力団追放の先頭に立って運動をしていたおばちゃんが、その暴力団が本家から配給された救援物資を事務所で配ると聞き付け一番に並んでいたのに驚きました。

その組の若い衆とそのおばちゃんが口論となったのは言うまでも無いと思います。

私はその組の上層部の人間と悪友だったので、直に止めに入り、口論していた若い衆に本家の指示で救援物資を配っているのだから私情は挟むなと叱りました。

 

本題に戻しますが、ボランティアとはその活動に掛かった費用は全て自分で負担するものでは無いでしょうか?

私自身、乳飲み子や親族のお年寄りを連れて避難生活を送っていましたので、何も出来ませんでしたが、ボランティアの方々よりパンパースや粉ミルクなどの物資を沢山頂きましたが、一度もお金を請求された事はありません。

株式会社ダスキン様は毎日炊き出しを行ってくれていました。

共産党様は、連日救援物資を配給してくれていました。

本当に多くのボラ団体や個人ボランティアの方が、来て下さっていましたが、一度も見返りを要求したボランティの方に出会った事も噂を聞いた事も在りません。

 

無償ボランティアとはこの様な人の事を指す言葉だと思います。

医療費が掛かったから、返して?

これが無償ボランティアと呼べますか?

ボラ団体の方々は支援者様から集めた寄付金が活動資金だと思います。

企業の方は、利益から活動資金を捻出して下さっていると思います。

政党団体の方は、政治資金から活動資金を捻出して下さっていると思います。

個人ボラの方は、全て自己負担で活動資金を捻出してくださっていると思います。

 

以上の様にボラを区別すれば解り易いと思います。

愛の肉球会はボラ団体です。

支援者様に寄付して頂きその基金を活動資金に当てています。

里親様にも、愛の肉球会の活動にご理解頂き賛同して下さいました方に譲渡させて頂き、基金をお願いしています。

その寄付金でボランティア活動を行っています。

個人ボラは、全て自己負担で活動資金を捻出するからこそ、ボランティアと呼ばれるのでは無いでしょうか?

ボランティアに無償・有償などの区別は無いと思います。

ボランティアは全て無償で行うものです。

 

愛の肉球会が頂いております基金は私個人の財布に入るものではありません。

会の活動・継続・運営に使われるお金です。