私も勘違いしていましたが、動物病院は医療業では無いのです。
従って、獣医師は病気の動物を連れて来院されれば治療する義務は在るそうですが、健康な子を診る義務は無いそうです。
健康な子を病院へ連れて行く人などほとんど居ませんよね。
極端に言えば、野犬の成犬で人間が制御できない様な攻撃性が視られる子などの、健康診断は断ることが出来ると言う事です。
確かに狂犬病予防接種に往診して下さいました獣医さんが『みかん』ちゃんだけ危険と判断し、狂犬病予防接種を免除されました。
動物病院が診てくれない子は健康診断すら受けさせる事が難しいと言う事です。
これを防ぐのは簡単です。
行政が健康診断の出来る子だけ健康診断を行って譲渡すれば問題は解決されます。
しかし、これでは攻撃性の強い子は譲渡対象から外され殺処分されてしまいます。
どこで線引きをするかだと思います。
山口県の各センターには獣医師の資格を持つ専門職の職員を雇っています。
この職員が健康診断を行って健康な子だけ譲渡すれば良いと考えるのは私だけでしょうか?
動物病院から健康な子を診る義務が無いと言われてしまえば、程活動など成立しません。
本来、発病していない子を病院へ連れて行きませんから、この様な矛盾した事が起きるのだと思いませんか?
2年後から施行されます動物愛護法に寄りますと、年に一度は健康診断を受けさせる事が義務付けられますが、動物病院に健康な子を診る義務が無いのでは、どこで健康診断を受けさせるのか?問題だけが残ります。
どんなに遠くても診断してくれる獣医さんが絶対に必要です。
人間なら、健康診断や人間ドックは医療の一部ですが、動物は物扱いですから、法律を改正して頂かないと、保護活動も出来なくなります。
動物愛護法で健康診断を義務付けるなら、動物病院を先にサービス業から医療業へと代えるべきです。
この矛盾により、野犬の成犬への狂犬病の予防接種を拒否する獣医さんが多かったのですね。
狂犬病予防接種は法律で定められているのに、獣医が拒否するなんて矛盾が起きると思いませんか?
保護団体として、病気の子は医療にかけるのは当然の義務です。
感染症などに感染させない様に混合ワクチンの接種も義務だと思います。
しかし病気を発症していない子まで医療に掛ける義務は無いと考えています。
病気になれば病院へ連れて行き治療を受けさせる当然ですよね。
健康診断に付きましては、人間で例えるなら、人間ドックの様な専門の病院で精密検査を受けるか、町の医院で簡単な検査を受けるかは選択の自由ですよね、
愛の肉球会では、健康診断が必要と思われる子は、獣医さんの判断を仰ぎ、検査内容を決めて行っています。
保護団体には義務付けられた健康診断が存在するのか、疑問です。
人間十人十色ですから、保護活動者それぞれの意見はあると思いますが、義務付けられたものが無い限り、獣医さんに必要な検査を判断して頂き、その検査を受けさせるのがベストだと考えています。
義務付けられた検査が存在するなら、獣医さんにお伝えしますので、是非とも教えて下さい。
意見では無く国が義務付けている内容だけ教えて下さい。