これまでに、里親様から寄せられました発病した病気で多いのは泌尿器系の病気が多いです。
腎臓炎や膀胱炎などです。
繰り返し行われている近親交配が原因なのかは不明ですが、これ程までに、同じ病気の発病が続くと遺伝子の問題が考えられます。
最近はパルボウィルスに感染した子は見付かっていません。
周南犬を引き出し救助を始めた当初は、駆虫薬を飲ませ、回虫がを駆除した後に下痢が始まり急死する子が多かったのですが、細菌性腸炎と解り、抗生物質を投薬する事により、回避する事に成功し死亡率も一気に下がりました。
細菌は感染しますので、同じサークルで保護している兄弟にも感染します。
細菌性腸炎とは、人間の食中毒と同じと考えてください。
回虫で傷ついた腸壁に細菌が暴れだしたら免疫力も体力も抵抗力も無い子犬には死しか残されていません。
これを阻止するために、駆虫薬投薬後に、抗生物質を投薬しています。
周南犬から見付かっている寄生虫は、回虫が主にコクシジウムなどです。
コクシジウムにはドロンタールを5日連続で投薬すると100%死滅させることが出来ると聞いていますが、子犬に5日も連続で投薬するのは危険を伴うと判断し、愛の肉球会では3日の投薬で終わらせています。
その後に抗生物質を投薬しています。
周南犬はバベシア症が多いです。
それに対し、防府犬はパルボが多いです。
バベシアは完治できる様に成りましたが、パルボは難しいですし厄介です。