ドラゴン逸走事故の第一報が入りました時に、私はドラゴンを呼んだら逃げないと信じていると書きましたが、
結果的にその通りになりました。
昨夜は、ドラゴンと出会っても飼い主さんが一緒に居ると逃げてしまうと予測して別々に探し私が二度ドラゴンらしき姿をみ付けた川原の見える遊歩道で待機して待ち伏せしていましたが、ドラゴン君が予想通り現れてくれたので、こちらから距離を詰めるのでは無く呼び掛けだけを根気良く続けた結果、ドラゴン君が私達夫婦の事を認識したかの様に駆け寄って来てくれ、施設に居た時と同じ様に身体を摺り寄せ甘えて来ましたので、簡単に捕獲保護する事が出来ました。
そのまま抱っこして飼い主さんのお宅まで連れて行き、ケージに入れましたが少し興奮気味でした。
正直私には連れて帰ってと訴えている様に見えましたが、
ドラゴンに「ここで二人のお母さんに愛情を注いで貰った方が、絶対に幸せに成れるからと」言い聞かせながらえさを食べさせたところ、
当然お腹が空いていたので、バクバクと食べ水もガブガブ飲んで、少し落ち着きを取り戻したので、
しっかりっとドラゴンに言い聞かせて飼い主さんに厳重注意をしている最中には、ドラゴンは全てを理解したかの様に、スヤスヤとお休みタイムに入ってました。
今後の指導も飼い主さんにしまして、帰路に着きました。
先ほど、飼い主さんから、病院に連れて行って着ましたと結果報告を受けましたが、ノミ・ダニの寄生が酷く、細菌による皮膚病も在り、薬を処方して頂き帰って来たと連絡が入りました。
何故引き取って来なかったとお怒りの方もおられるかと思いますが、
一番怒っているのは私だと思います。
実際に昨夜私は、飼い主さんに所有権を放棄してくれるなら私が絶対に見付け出して連れて帰るけど、所有権が愛の肉球会に無い以上これ以上経費を使ってまで捜索に来れない事を告げました。
飼い主さんの対応に、私が完全に怒り心頭に成ってましたので、厳しい態度で臨みました。
日本の法律は感情論や常識など通用しない、血の通ってない様な判断をしますから、所有権と言う大きな壁がある限り勝手にドラゴンを連れて帰れないので、ドラゴンに幸せに成って欲しいとの気持ちで私が折れるしかないですよね。
一番悔しい思いをしてるのは私だと言う事を理解して飼い主さんに渡して来た事を解ってください。
帰路に着いて高速道路に乗った矢先緊張の糸が切れたかの様に、睡魔に襲われ仮眠を取っていたので、つい先ほど施設に帰り着き、ました。
帰り着いて車の走行距離を見てビックリしました。
3月5日に写真撮影を行った時の走行距離が、147,836kmでしたが、
今日は、200,123kmと20万キロを突破いたしました。
命を乗せて走った距離が4ヶ月で5万キロ越えです。
これにはビックリです。
一般のご家庭の平均の年間相応距離は約12,000kmと言われてますから、1ヶ月で約一年分の距離を走っている計算に成りますよね。
この疲れ果てた身体の私へのご褒美がこちらの一杯のうどんです。
岩国にあります、自動販売機で売られている1杯350円の肉うどんです。
疲れた身体をやさしく癒してくれます。
東からの帰り道には経費削減のため、広島県の大竹インターで降りて、このうどんを食べて帰るのが恒例です。
今回の、ドラゴン君の一件も保護活動家として最高の功績を残せたと考えています。
ドラゴン君の逸走事故に対しての責任は、愛の肉球会には無いと考えますので、保護活動者として、譲渡した保護団体として、
ドラゴン君の捕獲保護のお手伝いをしただけと考えますと、保護活動家として最高の結果を残せたと自画自賛しております。
保護活動者として、ひとつの命を救出できた事は最高の名誉だと思います。
ただ、過去に譲渡した子が逸走して捕獲保護に向かった時も同じでしたが、
この様な逸走事故に付いて、譲渡した団体として責任が在るのか?と考えさせられます。
実際に、逸走事故が起きても、譲渡した保護活動家が遠地に出向き捕獲保護したなどという話はあまり聞いた事が在りませんし、
行政が一般譲渡した子が逸走した場合、その子を探すお手伝いをしたなんて話なんて聞いた事が在りません。
どこまで保護活動者に責任問題が問われるのか疑問です。
ドラゴン君を捕獲保護できましたので、ワクチン接種済みの『テンテン』ちゃん・『雅』ちゃん・『イブ』ちゃんの里親探しがスタートできます。
ドラゴン君の一件が解決しないと、お届け譲渡の予定もたてられませんから、里親様が決まっても譲渡日が決められないのでは、里親様に迷惑を掛けられませんからね。
しかし今日は施設の保護っ子たちのお世話だけで、それ以外は休ませて下さい。