私にアジソン病に付いてご質問されましても返答致しかねますので、現在明確に解っている事をまとめて置きます。
アジソン病は病名は明確になってますが、アジソン病を発症に至る経緯は解明されていません。
決定的な治療法が無く完治するのが難しい病気である。
ステロイド系の薬が有効的で生涯飲ませ続けると生きられる。
ここからは獣医さんによる推測と見解です。
アジソン病は、病気を発症する子か否かは、予測も診断もできない病気である。
ウィルスなどは見付かっていないので感染症では無く遺伝によるものと思われる
この獣医さんの見解を元に愛の肉球会が持っている過去5年間の周南健康福祉センターより引き出し救助した子達のデータと照らし合わせると、
周南市徳山で捕獲収容された子とその周辺で捕獲収容された子にアジソン病を発症した子が集中している事から、
近親交配を繰り返した事による、遺伝子の異常が原因と私は思います。
発症した子達は、周南健康福祉センターから引き出し救助したときから共通して痩せている。
同じ遺伝子を持つ兄弟でも、発症すること、しない子が居る。
1匹発症すると同時期に続けて発症する。
発症後治療も検査もする暇も無い短時間で虹の橋を渡ってしまう。
兄弟でも同時期に発症が見られなかった子達は元気にスクスクと育っている事から、
遺伝子に異常が起きた子だけアジソン病を発症すると思います。
兄弟の中でも発症することしない子の違いなど絶対に解りません。
アジソン病そのものが、獣医師会への報告事例すら少ない病気で、解明されていない病気ですので、里親様から質問されましても明確な答えを返す事ができない事をご理解願います。
ただし、薬の銘柄など情報を得ている事に関しましては、返答させて頂けます。
いわば、この子は将来ガンに成りますか?と聞かれて回答ができないのと同じレベルです。
人間のアジソン病は国から難病指定されている様な病気ですから、犬も一緒だと思います。
愛の肉球会で行っている獣医師による里親様募集前の健康診断は、健康を保障するものでは無く、
譲渡可か不可を判断して頂くためのものです。
発病しないと判明しない病気は沢山あります。
例えば、犬の体の表面には細菌が付いていますが、通常では発病しない細菌性皮膚炎ですが、何らかの拍子に発病します。
その場合、健康診断時に皮膚に炎症が見られなければ、細菌の検査や治療などは行われず、健康と判断されます。
譲渡後にアジソン病が発病した場合、獣医師の薬の投薬量などの処方が御座いましたら、格安で愛の肉球会の獣医に分けて頂く事も可能です。
現在の薬のルートですが、
大学病院で薬を購入した場合、一日分が約500円
個人で海外から輸入した場合、一日約65円程度
愛の肉球会で購入した場合、一日の分が約50円+送料
薬は大学病院で処方された薬を基準にしています。
海外から個人で輸入できる薬ですので、投薬は自己責任と成りますので、一日の投薬量は獣医師に処方して頂いてください。
愛の肉球会としてこの難病に対してお手伝いできるのはこの程度が限界かと考えています。
このアジソン病はパルボウィルス感染症と症状が類似しているため、パルボと診断されてしまうことが多々御座いますが、
まずはアジソン病の治療(投薬)をお願いします。
パルボは発病してから、検査して治療に取り掛かるまでの猶予する時間は在りますが、アジソン病は発病から死に至るまで数時間の勝負です。
発病したら、すぐに治療に取り掛かれば大事には至らない病気です。
パルボは発病しても、死にいたるまで時間の猶予があります。
取り敢えずは、アジソン病の治療をして改善が見られなければ、パルボの治療に切り替える、これで十分対応できると思います。