昨日往診して狂犬病予防注射をして下さいました平生町の獣医さんに感謝しています。
みなさまは、たかが往診して狂犬病予防注射をしただけとお考えの方もいるかと思いますが、保護団体と致しましては活動を続けれるかの瀬戸際でした。
狂犬病予防注射は狂犬病予防法により年1回の接種を義務付けられていますが、生粋の野犬を病院まで移動させるには咬まれる・逸走されるリスクが在ります。
その様な子を多く抱える保護団体としましては、狂犬病予防法を犯して検挙されるか?もしくは里親様の見付からないこはセンターに戻すかの二者択一しか方法が残されていないかと思います。
昨日は平生町役場の職員・山口県警の警察官・山口獣医師会の医師などと話し合いをしましたうえで、私は絶対に救助した子をセンターに戻す気は無い旨を伝え、山口獣医師会の医師が危険な野犬の予防接種を引き受けてくれない以上、狂犬病予防接種させるのは、無理なので、裁判の判断を仰ぎたく警察に狂犬病の接種を受けさせていない旨を伝え自首???しましたが、警察としては、狂犬病の予防接種をする意思があるのに、接種をしてくれる医師がいないと云う事を理解して逮捕は出来ないと判断されました。
愛の肉球会の契約獣医は連れて行けば接種してくれますが、20匹以上の野犬を兵庫県西宮市の病院へ連れて行くのは、咬まれる・逸走されるリスクや費用面に置いて現実的では在りませんよね。
その時に、往診に来てくださいました平生の獣医さんが、施設の子を1匹ずつ私が取り押さえて暴れずに接種するだけならと手を上げてくださりました。
またその獣医さんの提案で来年度からは平井町で行う狂犬病集団予防接種時にコースに愛の肉球会の施設を入れて巡回すれば問題が解決できると提案してくださったので、町の職員もこれを了解してくださり、保護活動が問題なくできる事と成りました。
獣医さん・町の職員・警察官のみなさんも、山口県の殺処分数が激減した背景に、この様な地道な活動があった事を知り労いの言葉を頂きました。
何事も、結果が全てですよね。
愛の肉球会はこの5年間でここまで子犬の殺処分数を減らすと云う結果を残して来ました。
正直、平生町の職員も獣医師も私が寝ている場所とスペースを見てビックリしていました。
愛の肉球会では保護っ子達が最優先で、人間は寝食の場所さえあれば十分と考えていますので、私のベッドの周りには24時間観察できますよう、子犬のサークル(現時点で10匹以上)に囲まれて寝ています。
子犬は寂しくなったりお腹が空いたり他の子が吠え出したりすればキャンキャンと吠えますので、熟睡はできませんが、それでも元気に生きてくれていると安心できますし、私自身もこの子達を守るため生かさせて貰ってる証ですよね。
ただ、お届け譲渡時に睡眠不足による事故だけは細心の注意を払って運転してます。
実際に関東の某保護団体でボランティアをしておられた方が、連日その団体の保護シェルターに泊まり込み、保護っ子を病院へ搬送中に保護活動が原因の睡眠不足による痛ましい交通事故で亡くなっいますので、明日は我が身だと最善の注意を払って気を付けています。
愛の肉球会もこの平生町の獣医さんの決断により今後も安定した活動が出来ます事に、感謝してます。
この獣医さんの決断は、野犬は危険だからと敬遠してきた獣医師会を変えてくれる大きな第一歩だと信じてます。
山口県の野犬問題解決に付きましては、山口県の獣医師会の協力が絶対に必要不可欠なものだと私は考えています。
本当に大きな決断をして頂いたと感謝感激です。
数年前から他の団体さんからも、山口県の獣医師会に所属している獣医は野犬の診察はしてくれないなど書かれていますが、独りの医師が私の熱意に負け動いてくれました。
本当に大きな第一歩を踏み出しす決断をしてくださりました。