先ずは、生まれてから譲渡される日まで一緒に過ごしていた『タロー』君の事を里親様にお伺いしました。
その結果は、食欲が無くなり、回虫を嘔吐したため、私が譲渡時に説明させて頂いた、駆虫薬は寄生虫の卵には効果が無いため、卵が体内に残っていた場合は、寄生虫が再発するリスクがあるので、ワクチンの接種時に検査をお願いしていましたので、直ぐに病院へ連れて行き、獣医さんに説明すると、便の検査を行い、下痢止めの処置を施したあとに、駆虫薬の投薬と成ったそうです。
もちろんパルボは陰性です。
生まれてから譲渡まで24時間一緒に過ごしていた『タロー』君と『ジロー』君ですから、一方だけがパルボウィルスに感染しているなんて、
パルボウィルスの特性上在りえない話ですから、『ジロー』君の陽性反応はワクチンの悪戯による結果だと思います。
『ジロー』君の里親様に『タロー』君の診察結果をお伝えし獣医さんに参考として伝えて頂くようにお願いいたしました。
パルボウィルスとは、子犬を取り扱う保護団体やペットショップなどに置いては、一番厄介で恐ろしいウィルスですから、神経質になるほど用心していると思います。
感染力、感染した子犬の死亡率、ウィルス自体の生命力、その怖さを一番痛感しているのが、子犬を取り扱う人間だと思います。
最終的な調査結果は、お届け移動による疲れ・生活環境が変ったストレス・回虫が重なったのが原因だという結果に成りました。
譲渡された子の命を守るため、懸命に対処してくださりました、里親様に感謝申し上げます。