仔犬をセンターから引き出して3日目に里親募集?
この情報は知らせてくださいました、提供者様より教えて頂きました、某団体さんのSNSで確認済みですので書かせていただきます。
私どもの今までの経験上ですが、山口県のセンターから引き出し救助致しました仔犬から見付かっているウィルスは(パルボウィルス・バベシア・犬 コロナウイルス)が主だったものです。
体内寄生虫では(回虫・瓜実条虫・コクシジウム)などですが、回虫は99%以上の子に寄生しています。
腸内細菌では(大腸菌・サルモネラ・カンピロバクター)などです。
感染症に関しまして
パルボウィルスの検査キットの信頼性は70%と言われています。
バベシアに関しましては原虫を見付けだすのは、ラボに出さないと難しいと言われています。
寄生虫に関しまして
駆虫薬は回虫には効きますが、卵には効果が在りません。
コクシジウムの100%駆除には5日連続で駆虫薬を投薬する必要が在ります。
細菌にかんしまして
寄生虫に荒されて傷ついた腸壁にこれらの細菌が暴れだしたら細菌性腸炎で死に至ります。
愛の肉球会では、
仔犬に対して5日連続での駆虫薬の投薬は危険すぎますので、3日連続で駆虫薬を投薬し、その後3日連続で抗生物質を投薬し細菌を死滅させています。
感染症に関しましては最低でも2週間は施設で健康管理を行い、感染症の潜伏期間を過ごさせています。
それでやっと、健康診断とワクチンの接種です。
ワクチンの接種後も最低3日は副作用が出ないか観察期間を置いて、里親様の募集です。
里親様の募集から譲渡までの期間も御座いますので、センターから引き出して里親様に譲渡をするまで3週間以上は施設で健康管理を行っていることに成ります。
その間に亡くなる子は3割程度います。
3週間健康管理を行って譲渡した子でも、譲渡後に感染症を発症したと里親様に聞いています。
これほどまでに、危険なのに、引き出しからたった3日での里親募集なんて信じられません。
健康管理を行いベストな状態で里親様に命を繋ぐのが保護団体の使命では無いでしょうか?
3日で健康管理が出来るでしょうか?
ベストな状態で譲渡できるでしょうか?
言葉として乱暴ですが、センターから仕入れてきて流れ作業の様に、里親様に流すだけ、在庫を抱えないやり方こんな事が許されて良いのでしょうか?
愛の肉球会が昨年末に周南福祉健康センターから引き出してきた4匹の子達の中で、3匹は抱っこしても咬む事は無くなりましたが、1匹の子だけまだ脅えて咬む子がいます。
もうすでに1週間は経過しています。
保護活動とは考え方の相違も在るかも知れませんが、殺処分対象の子を引き出し里親様に橋渡しをすれば終わりなんでしょうか?
私は出来る限り健康でベストに近い状態まで保護して健康管理を行い里親様に命を繋ぐ事が保護活動だと考えてます。
引き出しから譲渡までの期間が短ければ短いほどお世話をする負担も減り楽が出来ますし、諸費用も軽減できます。
必然体に利益も出しやすくなりますよね。
真の動物愛護家のみなさんこの様な、命を軽視した保護活動を許して良いのでしょうか?
命を守るため殺処分から救ったのなら、命を重視した方法で活動すると思いますが、如何でしょうか?