YouTubeでガスケット抜けで検索し、その動画を観れば一目瞭然ですが、ラジエータへクーラントを入れる光景を見せてエアーがボコボコと噴き出る動画を見せてガスケット抜けだと言っておられる整備士が多いですが、

多くの場合、他に問題が在ります。

基本的に車の水はエンジンを冷やすためのものですから水が水路を問題なく流れている間はオーバーヒートはしません。

原理と致しましては、ラジエーターで冷却水を冷やし、ウォータポンプでエンジン内へ水を送り込み循環させているだけです。

サーモスタットはエンジン温を一定に保つための役割をしています。

現在のAT車のサーモスタッドの温度制定は88℃と聞いた記憶が在ります。

水温が88℃に達するとサーモスタットが全開に開き水が流れるのです。

その水がラジエータへ流れ込み水温を下げるのです。

これだの繰り返しでエンジンの温度は保たれているのです。

オーバーヒートをしめす、温度センサーはサーモスタット周辺に付いている事が多く、エンジンの温度を示しているのでは在りません。

水回りの流れが悪くなると水温は上がります。

故障原因は、簡単です。

ラジエーターの中が錆びなどで詰り、冷却効果が著しく低下している。

ウォータポンるの故障で水をエンジン内に送り込めない。

サーモスタットが故障で、全開に開いていない。

多くの場合はこの3点が考えられます。

 

ガスケット抜けの症状は、

抜けた部分にもよりますが、

シリンダー内と水路を塞いでいる場所が抜けた場合は、マフラーから白煙(水蒸気)が出ます。

オイルと水路の間が抜けた場合は、オイルと水が混ざってしまうので、水とオイルを見れば一目瞭然です。

 

ではどこに闇が在るかですが、ガスケット交換は、9割以上が工賃です。

またガスケットを交換したかなんて、見るだけでは判断できない場所ですから、まさかサーモスタット(部品代2.000円前後と・交換作業に要する時間30分程度)これで直っても、ガスケットを交換したと騙して請求する悪徳整備工場が実在します。

 

その様な悪徳整備工場に騙されないためにも、ガスケット抜けなら水が減るがオーバーヒートとは関係の無い事が多いです。

水が減っているのに気づかずに乗っていてオーバーヒートを起こす事が多いです。

オーバーヒートは水回りの何処かが(上記に記載した3点)に問題が在る事が多いです。

 

悪徳整備工場は、お客を整備している場所に案内して整備中の現物の車を見せながらの説明はしません。

また、シリンダーが歪んでいたので、研磨に出したなどと云われ5万円前後多く請求されても

確認のしようがないです。

 

お客を事務所に案内し、事務所内だけで説明を済ませる整備工場は疑うべきです。

 

私は整備士の資格を持っていませんが、若い頃からカーレースなどに出場するため、チューニングショップの整備士の方に教えて頂きながらエンジンを下ろし、

シリンダーヘッドなどを研磨加工にだして、エンジンの圧縮比をあげ、ハイオク仕様にしたり、カム交換など全て自分でやっていましたので、

知識だけは持ち合わせています。

 

これだけ不景気に成りますと悪徳整備工場も増えるかと思いますので、騙されないで下さい。