し「日航機が着陸しようとした滑走路上に海保機」 国交省が会見
毎日新聞 2024年1月2日 21時45分
羽田空港(東京都大田区)のC滑走路上で、新千歳発羽田行きの日本航空(JAL)516便が、海上保安庁の航空機と接触した事故で、国土交通省と海上保安庁は2日午後9時過ぎに記者会見を開いた。
同省の平岡成哲航空局長は事故の状況について「516便はC滑走路に南側から着陸をしようとしていた。その際、滑走路上に海保の機体があり衝突した。その後、516便はC滑走路の北側で停止した後、炎上した。ここまでは確認できている」と話した。【内橋寿明、遠山和宏】
海保「事故機は新潟航空基地へ向け離陸直前」 羽田・日航機衝突
毎日新聞 2024年1月2日 20時17分
羽田空港(東京都大田区)のC滑走路上で、新千歳発羽田行きの日本航空(JAL)516便が、海上保安庁の航空機と接触した事故で、海上保安庁は2日、海保の事故機は新潟航空基地へ向けて離陸する直前だったことを明らかにした。事故機に乗っていた5人の安否は依然として不明という。【袴田貴行】
「これほどひどい事故はみたことがない」元日航機長で航空評論家の山田不二昭氏
産経ニュース 2024年1月2日 18時55分
元日航機長で航空評論家の山田不二昭氏は、事故の瞬間の映像を確認すると、「これほどひどい事故は見たことがない」と語った。
事故原因については「まだ、状況は分からない」と断った上で、「滑走路に航空機がいる状況で、別の航空機が着陸することはない。地上の指示系統にミスがあった可能性も現時点では排除できないのではないか」と話した。
日航機の乗客乗員が全員機体から脱出したことに「本当によかった」とした。
JAL機と海保機の衝突事故 政府、官邸危機管理センターに情報連絡室を設置
日テレNEWS NNN 2024年1月2日 18時19分
羽田空港で日本航空の516便のエアバスA350型機と海上保安庁の航空機が衝突した事故を受け、政府は午後6時5分、官邸危機管理センターに情報連絡室を設置しました。 官邸には岸田総理大臣や林官房長官らがおり情報収集を進めると共に対応にあたっています。
「突然衝撃、エンジンに火」=機内で悲鳴、「一歩間違えば」―乗客男性、恐怖の瞬間語る・JAL機炎上
時事通信 2024年1月2日 20時52分
「着陸直前に突然衝撃が来た。エンジンに火が見え、焦りを抑えて必死で避難した」。東京・羽田空港で着陸間際だった日本航空機が海上保安庁の航空機と衝突し、炎上した。日航機に搭乗していた乗客の男性が、恐怖の瞬間を語った。
取材に応じたのは東京都三鷹市の会社役員今井康人さん(63)。札幌市の実家に帰省した帰りだったという。
異変が生じたのは最終着陸態勢に入った直後。ランディングではない、何かにぶつかったような衝撃で前につんのめった。機内は満席で、あちこちから悲鳴が上がった。
「落ち着いて、順番に避難してください」。乗員の呼び掛けで、何か事故があったことは分かった。窓の外を見ると、エンジンから火が出ていた。「早く、早く」。焦る気持ちを懸命に抑え、誘導に従って前方出口からシューターで脱出したという。
今井さんは前の座席だったため比較的早く脱出でき、機体から100メートルほど離れた場所で待機した。「10分弱で全員が脱出したと思うが、次第に火が大きくなり、気が気でなかった」と振り返る。上着を脱いでいた人が大半で、寒さに震えた。荷物もそのままで、今井さんが持ち出せたのはスマートフォンだけだった。周囲には煙と薬品のような臭いが立ち込めていた。
「泣く子供や大声を出す人もいたが、ほぼパニックなく避難できた」と今井さん。他の乗客や乗員に感謝を述べつつ、「落ち着いたら、一歩間違えばと恐怖が戻ってきた」と話した。
[時事通信社]
海保航空機の乗員5人、死亡を確認 羽田空港で日航機と衝突
産経ニュース 2024年1月2日 20時25分
日本航空機と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、警視庁によると、海保機の乗員6人のうち、機長を除く乗員5人の死亡が確認された。機長は意識があり、「私が機長です」と話しているという。日航機側にけが人は確認されていないという。
日航機、海保機と衝突炎上 乗客乗員は脱出、海保側5人死亡
共同通信 2024年1月2日 22時5分
2日午後5時50分ごろ、東京都大田区の羽田空港C滑走路で、札幌発羽田行き日航516便エアバスA350(乗客367人、乗員12人)が着陸した際、海上保安庁の航空機ボンバルディアDHC8―300(乗員6人)と衝突し、炎上した。日航機の乗客乗員379人はいずれも脱出し、命に別条はない。海保機の男性5人が死亡した。
死亡したのは羽田航空基地所属の田原信幸副機長(41)ら。東京消防庁によると、日航機の乗客ら17人と海保機の宮本元気機長(39)の計18人がけがをした。運輸安全委員会や警視庁などの関係機関が詳しい原因を調べる。
日航や海保などによると、海保機は羽田航空基地所属。1日に石川県で最大震度7を観測した能登半島地震の対応で新潟航空基地へ水や食料などの物資を搬送する途中だった。海保機は滑走路を走行中に衝突し、炎上した。宮本機長は自力脱出し、意識はある。
国土交通省航空局と海保は2日夜、合同で記者会見した。日航機が南側からC滑走路に着陸し、海保機と衝突したと説明。管制官と両機のやりとりについては「確認中」とした。