5Gにより、がん、不妊、発達障害を引き起こす可能性

2021年7月に欧州議会に提出された研究報告書は、450から6000メガヘルツの5G技術ネットワークが発する高周波（RF）放射が、胚、胎児、新生児にがん、不妊、発達障害を引き起こす可能性があると結論づけた。

「Health Impact of 5G」と題された研究では、PubMedと電場・磁場（EMF）ポータルデータベースを使用。その結果、RF-EMFのヒトにおける発がん性に関する論文は950件、生殖・発達に関する論文は2,834件見つかりました。(関連：5Gは健康リスクをもたらす。ヒトはEMF、RFへの曝露を制限しなければならない)

その結果、無線電話からのRF放射への曝露と、神経膠腫（脳の腫瘍とも言われる）と音響神経腫の両方に正の関連があることが示された。また、男性の生殖能力への悪影響については十分な証拠があり、女性の生殖能力への悪影響については限られた証拠しかなく、妊娠中に携帯電話を多用した母親の子供における発達への影響も確認されました。

また、いくつかの論文では、携帯電話の電波塔やアンテナの近くに位置する建物では、RFへの曝露がより高いことが示されています。

2012年に行われ、Journal of Environmental Engineering and Landscape Managementに掲載された研究では、研究者は10階建てのアパートから35メートル離れたアンテナからRFパワー密度レベルを調査し、送信アンテナは6階とほぼ同じ高さにあった。その結果、RFが最も高いのは5階から7階で、6階のバルコニーでは3階のバルコニーに比べてRFが3倍高いことが分かりました。また、6階のRFパワー密度は、1階のRF対策の約15倍でした。

『Oncology Letters』に掲載された2019年の研究でも、RFへの曝露が高いアパートでは、携帯電話のアンテナから6メートルも近い場所に屋外があることが判明している。一方、露出度の低いアパートのバルコニーは、携帯電話のアンテナから40メートル以上離れていた。どちらの物件も携帯電話の受信状態は良好であったことから、彼らは「危険な場所への基地局設置は、受信状態の良さを要件として正当化することはできない」と結論付けている。

さらに、携帯電話基地局による無線ネットワークの高密度化から、屋外のRFレベルが上昇していることも研究によって証明された。2022年の研究によると、測位用アンテナは、標高の高い場所や遠隔地のように「一般公衆からできるだけ離れた場所」に設置することが望ましいとされています。

今年、World Academy of Sciences Journalに掲載されたばかりの研究では、サウスカロライナ州のコロンビア市で5GによるRFRのレベルを測定しました。その結果、最も露出度の高い地域は、2つの理由によるものであると結論づけられました。1つは、高層ビルの屋上に設置された携帯電話基地局アンテナは、遠くまで電波を届けますが、すぐ近くでRF-EMFの被曝量を増加させます。2つ目は、電柱の上に取り付けられた携帯電話基地局アンテナは、街を歩く人間の近くに放射線源を置いていることです。

科学者、通信業界幹部が5Gのモラトリアムを呼びかけ

専門家や通信業界の重役までもが、5Gのモラトリアムを求めている。
「現状では、この分野の科学的専門家は、我々が直面している深刻な問題について非常に明確であり、重要な訴えを通じてそれを表明しているようです。しかし、メディア、責任ある組織、政府は、この重要な情報を国民に伝えておらず、国民は何も知らないままである。こうした理由から、現在の状況はおそらく危機的状況に陥るだろう」と、研究者グループは最近の研究で結論づけています。

フランスの通信会社ブイグのマルタン・ブイグCEOも、武漢コロナウイルス（COVID-19）のパンデミックが続いていることや、国民の技術に対する不信感を理由に、5G周波数のオークションを延期するよう政府に訴えた。

ネクサスによると、フランスは夏の終わりに5Gの周波数を通信会社にオークションする予定だ。しかし、ブイグ社は、入札を早ければ年末に延期すべきだと考えている。

"オークションの日程を延期する必要があるのは、単に現在の経済界が、オークションの条件が設定された3月初旬と同じではないからです" ブイグ氏は5月にLe Figaro誌に、フランスが「ひどい人間の健康と経済の悪夢から苦労して」回復する間に入札競争を行うことは、「国の優先事項ではない」、と付け加えている。

5Gの健康への有害な影響に関連するその他のニュースは、5GAlert.comをご覧ください。

5G技術に隠された秘密について、secret behind 5G technologyをご覧ください。